検索窓
今日:28 hit、昨日:41 hit、合計:61,257 hit

32 ページ32

新チームとしての練習初日。
新キャプテンとして結城先輩が挨拶をした。

副キャプテンは伊佐敷先輩と増子先輩。

3年の先輩がいなくなるってこんなにも不安なんだ。
部員も減ったしマネージャーも減った。
マネージャーの先輩が2人減ったら仕事量は倍に感じるくらい忙しい。
捻挫の為、動きづらいってのもあるけど。

「なんか疲れたね」
「そうだね」
唯ちゃんとさっちんが部室で項垂れてる。

「あ、Tするんだ。トス上げいかなきゃ。」
同じように項垂れてるてふと窓の外を眺めたら、一也がTの準備をしてた。
「Aは元気だねー。倒れちゃうよ?」
「大丈夫!」

テーピングが緩んで、ズキンと足が傷んだけど、痛い素振りを見せたら一也がまた心配しちゃう。
何食わぬ顔をしてボールケースの上に座った。

「投げるよ。」
「A、大丈夫かよ。休んでていいぞ。」
「平気だよ。自主練には付き合いたいの。」

家に帰ったときはなんかぎくしゃくして様子おかしかったけど、今日はいつも通り。
ちゃんと目を見て話してくれるし、いつもみたいに揶揄って私で遊んでる。

自主練には付き合いたいって前から言ってるのに、休んでろってよく言われる。
それくらいしかできないから。手伝いたい、
真剣な顔してボールを打ち続ける一也の横顔見てるの嫌いじゃない。
むしろかっこよくて好きだもん。
野球やってる時はキラキラ輝いててかっこいいんだけどなぁ。
キャーキャー言われるのもわからんでもない。



「後悔してないんでしょ?」
汗を流す一也を見ていたら、鳴ちゃんに稲実に誘われてたときの事をフッと思い出した。
「なんの事だ?」
準決勝の試合後、一也を見て鳴ちゃんがニヤリと笑った気がした。
後悔しても遅いよって語りかけてるみたいだった。

「するわけねぇだろ。自分で選んだんだ。
Aもいる。もしAがあっち行ってたら多少は後悔してたかもしんねぇけどさ。」

「私は青道一筋。始めて高校野球の試合を見たの青道だもん。一也がいるし、あっちには行かないよ。」


夜食を準備する時間になって、マネージャーは厨房へ。
丼3杯食べて体動かして、夜食も食べちゃうみんなホントにすごい。

一也のTが終わって次、楠木先輩に頼まれた。

「御幸ばっかりAちゃんひとり占めズルいよ」

「別にひとり占めとかじゃないですって。投げますよ。」

「お願い。」

33→←31



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.6/10 (16 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
87人がお気に入り
設定タグ:ダイヤのA , 御幸一也
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ow17fc14(プロフ) - マリイさん» コメントありがとうございます。自信はないですが、御幸の話が終わったらチャレンジはしてみようと思います。気長にお待ちください。 (2020年12月10日 9時) (レス) id: aa2425e726 (このIDを非表示/違反報告)
マリイ - 丹波光一郎の小説も書いて欲しいです丹波さん好きだけど小説無いんで (2020年12月8日 19時) (携帯から) (レス) id: 82a6cba0ff (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:彩葉 | 作成日時:2020年12月5日 12時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。