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ミットとスパイクを取りにスポーツ店に向かう。スポーツ店のおじさんが私達の姿を見てあたふたし始めた。
応急処置をしてくれて、学校まで送ってくれた。
深々と頭をさげると、またなと手を上げて車を発進させた。
「ん、早く。」
「歩けるってば。」
「問答無用！」
おんぶを拒否ると今度は横抱きにされた。ジタバタと暴れると落とすぞと脅される。
「降ろしてー」
その声に集まってきたのは小湊先輩と楠木先輩。
「なに？どうしたの？」
「足首怪我したの？御幸がついてながら？」
「面目ないっす」
食堂の椅子に座らされて、応急処置の為に貼られたテーピングを外す。
あちゃー内出血しちゃってる…。
結構腫れてるな…。
「アイシング取ってくるから待ってろ」
「はーい。」
先輩たちもついてってさっきのことを聞くみたいだ。
戻ってきた楠木先輩に一也と一緒のことを言われた。
「女の子なのに…」って。
一也は、小湊先輩と話中…。あれは怒られてるのかな。
一也は悪くないのに…。
「今日おばさんは？」
「遅くなるって…」
「1時間も電車乗ってられねぇよな？礼ちゃんに許可もらって今日は寮に泊まるか？」
「でも、おじさんにご飯作る約束…あ……。」
しまった…これは一也には内緒だった。
額にピキッって青筋が出てる。
携帯を素早く取り出しておじさんに電話をした。
ちゃんと自分で作れ！ちゃんと食え！と息子から叱られるおじさん…。ちょっとかわいそうになってくる。
「おだいじにって。Aに甘えるなって言っといたから、Aも父さんを甘やかすな。」
「はーい…」
テーピングを巻くのが得意な楠木先輩に巻いてもらった。
「どう？立ってみて」
ゆっくり立ち上がろうと試みたけど痛みでカクンとなってしまった。体重かけられないや…
「おっと…こりゃ重症。寮にお泊り決定だな。」
一也に受け止めてもらって、なんとかすっ転ばずにすんだ。
「御幸、高島先生の許可降りたよ」
小湊先輩が聞きに行ってくれてて、そのまま私に手刀を振り下ろす。
「大人しくしときなさい。」
「わかりました。」
「俺以外には素直だな。」
「先輩たちは優しいもん。」
うそ、一也も優しい。
抱きとめてくれてる手の所があつい。
それがなんか照れくさく感じてしまって可愛くない態度を取っちゃった。
空いてる部屋までちゃんと運んでくれて、飲み物とか手の届く範囲にちゃんとセッティングしてくれる。
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ow17fc14(プロフ) - マリイさん» コメントありがとうございます。自信はないですが、御幸の話が終わったらチャレンジはしてみようと思います。気長にお待ちください。 (2020年12月10日 9時) (
レス) id: aa2425e726 (このIDを非表示/違反報告)
マリイ - 丹波光一郎の小説も書いて欲しいです丹波さん好きだけど小説無いんで (2020年12月8日 19時) (携帯から) (レス) id: 82a6cba0ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：彩葉 | 作成日時：2020年12月5日 12時
