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きっと悔しくて寝れなかったんだろうな。
寝不足って顔してる。
「一也はよくやったと思うよ。」
「やめろよ…気休めの慰めなんていらねぇ。」
「ホントに思ってるよ。気休めじゃない。
じゃなかったら一也に言われたからってチーズケーキなんかわざわざ焼かないよ」
お疲れ様の気持ちを込めて焼いたから。
1年なのに正捕手なのかよって言われないように、影で努力してたの知ってる。
豆だらけの手が彼がコツコツと積み重ねてきたものを証明してる。
「やめろよ、ほんと…」
ありゃ…これは結構弱ってるな。
ヨシヨシと頭を撫でると大人しく撫でられていた。
珍しい。いつもならやめろって手を払われるのに。
素振りを終えた楠木先輩が食堂にやってくる。
小湊先輩と伊佐敷先輩も一緒。
焼いてきたチーズケーキをみんなで食べた。
うまいうまいとみんな食べてくれて、綺麗に完食。
「ごちそうさま。」
「いえいえ、お粗末さまでした。」
「美味しかったよ、ほんと。
Aちゃんみたいな、お菓子作り得意な子彼女欲しいな。」
「へ？」
「はぁ？」
「あーあ」
「！………。」
「みんな何驚いてんの？何事にも一生懸命で美味しいお菓子作れて、ちっちゃくて可愛い子、彼女にしたいって思うでしょ？」
誰のこと言ってんの？
ね？と笑いかけられて自分の事かとようやく理解した。
「え、あの…えーーと…」
なんて答えたらいいかわからない。
「文哉、マネージャー困ってるよ」
「堂々と口説いてんじゃねぇぞ」
「楠木先輩、そいつ顔は可愛いけど、性格結構キツイっすよ。案外ガサツだし。」
「なっ……
否定はしないけど…一也に言われるとなんかムカつく！」
一也のほっぺをつねりにいったら、長い腕で頭を押さえつけられて、手が届かない。
屈辱……。
「ハハハッ
御幸に言い返せるのAちゃんくらいだし、それはわかるよ。
でも、俺はそういう所も可愛いって思うよ」
えぇーーーーちょっと待って…これってなに？
私みたいなのが可愛いって、楠木先輩の趣味を疑う。
「じゃぁ、俺は自主練の続きやってくるから。今度は俺の為だけに作ってよ、なんてね。」
「い、いってらっしゃい」
伊佐敷先輩も小湊先輩も揶揄いながら楠木先輩のあとをついてった。
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ow17fc14(プロフ) - マリイさん» コメントありがとうございます。自信はないですが、御幸の話が終わったらチャレンジはしてみようと思います。気長にお待ちください。 (2020年12月10日 9時) (
レス) id: aa2425e726 (このIDを非表示/違反報告)
マリイ - 丹波光一郎の小説も書いて欲しいです丹波さん好きだけど小説無いんで (2020年12月8日 19時) (携帯から) (レス) id: 82a6cba0ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：彩葉 | 作成日時：2020年12月5日 12時
