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授業で調理実習をした。
男子は体育。
女子は家庭科。

エプロンに三角巾をつけていざ!
お菓子作りは結構得意。
料理は一也に叶わないけど、お菓子作り唯一勝てる所。

一也が甘いもの得意じゃないから、作らないだけだけど。


「Aちゃん!何作ってんの?」
今回の調理実習は2時間の枠でしてる。
休み時間に甘い匂いに釣られたのか楠木先輩と小湊先輩が窓の外から声をかけてきた。

「パウンドケーキ焼いてます。」
「へぇーー、いいね。美味しそう。」
「あれ?文哉、甘いもの嫌いじゃなかった?
俺は好きだけどね。」

先輩達と会話してるとキャーキャー黄色い声援が飛ぶ。
お二人ともかっこいいもんね。

「できたら欲しいな。」
「甘さ控えめなので、苦手でもたぶん食べられるかと…。」
「やった!楽しみに待ってる。」
「小湊先輩もいりますか?」
「うん。欲しい。」
「わかりました。持っていきますね。」

後、一也と倉持くんに渡したらいいかな。
倉持くんにはなんだかんだ助けてもらってるし。
お礼も兼ねて。


実習が終わって一也のクラスに行く。
机の上にこんもりと盛られたお菓子の山。
一也のクラスと合同だったから、同じクラスの子からなのか、うちのクラスの子からなのか…。

そんなにあるなら、私のはいらないかな。

「あ、A!ちょうどよかった!こっち来い。」
「なに?買い出しは明日だよ?」
「ちげぇよ。これ、どうにかなんねぇ?俺、甘いのこんなに食えねぇよ。」
机の上の可愛くラッピングされたのを指差した。

「バカなの?みんな一也に食べてもらいたくてくれたんでしょ?最低。食べられないなら最初から貰わなきゃいいのに。いいかっこしいだなぁ。乙女の気持ちを踏みにじるなっ!」
「バカとはなんだバカとは…」
「そうでしょ?自分が貰ったものを人にあげちゃうの良くないよ。一也にも用意してたけど。こんなにあるならいらないね。」
「待て待て。俺のあるの?」
「あったけど、もうない!楠木先輩にあげちゃうもんねっ」
一也のクラスを飛び出して、2年生のフロアを目指す。
どのクラスだったっけ?

「おぉーこんなところで何してんだ?」
「伊佐敷先輩。楠木先輩のクラスって何処ですか?」
「文哉ならそこ。」

伊佐敷先輩の大きな声で楠木先輩がクラスから出てきた。

「先輩、これお約束通りお持ちしました。」
「おぉ!ありがとう!」
「なんだそれ。」
こうなった経緯を伊佐敷先輩に話す。
「まじか!余ってるのあるのか?」
 

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ow17fc14(プロフ) - マリイさん» コメントありがとうございます。自信はないですが、御幸の話が終わったらチャレンジはしてみようと思います。気長にお待ちください。 (2020年12月10日 9時) (レス) id: aa2425e726 (このIDを非表示/違反報告)
マリイ - 丹波光一郎の小説も書いて欲しいです丹波さん好きだけど小説無いんで (2020年12月8日 19時) (携帯から) (レス) id: 82a6cba0ff (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:彩葉 | 作成日時:2020年12月5日 12時

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