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「お疲れ様でした。」
「気をつけてね。」
「はい、ありがとうございました。」
一也に何も言わず帰ってきちゃった…。
待ってるからって言ってくれたから、声くらいかけたほうが良かったかな。
電車に乗り込んだタイミングで一也から着信があった。
今出れないよー。
後でかけ直そう。
かけ直したら随分とご立腹の一也くん。
「なんで勝手に帰るんだよ。礼ちゃんに紹介しようと思ったのに。」
「礼ちゃん？！」
俺をスカウトした副部長の高島礼！と大声で言われた。耳がキーーーンてして痛い…。
「先生のことちゃん付けで呼んでるの？なにそれ、一也…チャラいよ…。」
「出会いが先生っぽくなかったし、中1からの付き合いだしな。
つうか、マネージャーの件だよ。
やってくんねぇの？」
「マネージャーさんたくさんいるって聞いたし。
ねぇ…一也…マネージャーやっぱできないよ。」
「なんでだ？応援してくれんじゃねぇの？」
「してるよ。誰よりも。」
「俺は…一緒に甲子園目指そうって思ってた…。」
聞き取れないくらいの小さい声。
電話切られちゃった…。
よっぽど黙って帰ったのがお気に召さなかったらしい一也にずっと無視され続けた。
「倉持くーん、一也が無視する…。」
隣の席の倉持くんに机に突っ伏しながら愚痴ってみた。
「巻き込むなよ、俺あいつ苦手だ。」
「冷たいっ」
「自分でなんとかしろ。」
今日何度目かの接触を試みて隣のクラスを覗いてみた。
ノート？を広げて見ている一也に近づいてノートの正体がスコアブックだと知る。
休み時間まで野球のこと考えてるのか…
試合にはまだ出てないみたいだけど…
一也が憧れてやまないクリス先輩のリードをスコアブックから読み解こうとしてるのかな？
邪魔しちゃ悪いかなと思って、自分のクラスに帰ろうと思った。
グンッと手を引っ張られて、前に進めなくなった。
振り返るとスコアブックに視線は落としたままの一也がなに？と聞いてきた。
「話したい。」
「わかった。」
次の休み時間に話す約束を取り付けて、ソワソワしながら授業を受けた。
休み時間廊下に出るともう一也もそこにいて、視線で行くぞって言ってる。
空き教室に入って、自分の気持ちを伝えた。
「先輩マネージャー達も人数多いし、同学年の子たちも希望者たくさんいるって。」
「とにかく今日礼ちゃんに会って。今度は逃げんじゃねぇぞ」
「なんで、一也は私にマネージャーさせたがるの？」
「言わなきゃわかんねぇか？」
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ow17fc14(プロフ) - マリイさん» コメントありがとうございます。自信はないですが、御幸の話が終わったらチャレンジはしてみようと思います。気長にお待ちください。 (2020年12月10日 9時) (
レス) id: aa2425e726 (このIDを非表示/違反報告)
マリイ - 丹波光一郎の小説も書いて欲しいです丹波さん好きだけど小説無いんで (2020年12月8日 19時) (携帯から) (レス) id: 82a6cba0ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：彩葉 | 作成日時：2020年12月5日 12時
