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「一也、青道行くの？」
「わかんねぇ…うちからなら寮に入らねぇといけねぇし、家離れたら親父が一人になるしな。
でも、3年間野球づけで本気で甲子園を目指したいっていうのもある。
まだ1年だ、たっぷり悩むよ。」
父親想いに、息子想い。
一也はお父さんのために家のこと全部やってるし、
お父さんは一也のために一生懸命働いてる。
通えないこともないけど、移動時間を考えたら寮に入ったほうが絶対いい。
お父さんを一人にするのはやっぱり不安なんだなぁ。
中学のシニアの試合も全部終わって、そろそろ進路を本気で考えないといけない時期。
受験勉強に煮詰まっていた私を一也が連れ出してくれた。
「わりぃ、ちょっと野暮用先に済ませていい？」
「うん？いいけど、用事あるなら別に今日じゃなくてもいいよ？」
「すぐ済むから。」
一也のあとにくっついていった先には、成宮鳴とシニアで名を馳せていたメンバーがズラリ…。
「A、久しぶり！相変わらずかわいいね。お前らやっぱりいっつも一緒にいんのな。なに？今日は、デート？」
「鳴ちゃん！元気ー？
デートなんて受験生の私にそんな時間があると思う？
いいよね、みんなは進路決まってるんでしょ？」
鳴ちゃん言うな！と叱られたけど、気にせず話し終えた。
「そのことだけど！
一也、稲実に来いよ。このメンバーなら最強のチームが作れる。」
その誘いを一也はきっぱりと断った。
「倒し甲斐があるから面白いってな」
本当に良かったの？って彼らと別れてからもう一度聞いたらそう帰ってきた。
「Aも青道行くんだろ？
うちの中学から行くやつはほとんどいねぇし、人見知りのお前の話し相手になってやんなきゃなぁ？」
「おもり要因なの？」
「産まれてからほぼ一緒にいたんだ。自分の進路を自分で決められるうちは、一緒にいようぜ。
大人になったら、嫌でも別々の道に進まなきゃなんねぇんだからさ。あと3年はおもりしてやるよ。」
一也は、私の事をなんだと思ってるのか…
同い年だぞ。
妹とでも思ってるのか…。
でも、さっき鳴ちゃんの誘いに一也が乗ってたら、私はきっとショックだったと思う。
立ち止まった私に気づいて一也が振り返った。
「一也！今日出かけるのなしね！
帰って勉強する。私も一也と一緒にいたいもん。これで青道落ちたら目も当てられないから！」
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ow17fc14(プロフ) - マリイさん» コメントありがとうございます。自信はないですが、御幸の話が終わったらチャレンジはしてみようと思います。気長にお待ちください。 (2020年12月10日 9時) (
レス) id: aa2425e726 (このIDを非表示/違反報告)
マリイ - 丹波光一郎の小説も書いて欲しいです丹波さん好きだけど小説無いんで (2020年12月8日 19時) (携帯から) (レス) id: 82a6cba0ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：彩葉 | 作成日時：2020年12月5日 12時
