カラフルなBubble-2-

１３５話 ページ8

只今、26対11。

いや、子供気ないのは分かるんだけど

さっき。

ついさっき！！

青砥がゴールを決めた瞬間、あたしに勝ち誇ったような笑みを浮かべた。

貴「やってやろうじゃないの！？」

同じチームだってのに、点取り合戦勃発。

それから

あたしが点とれば

青砥が点取って

青砥が点とれば

あたしが点をとる。

無回転シュートは狭いコートじゃ使用困難。

ドリブルを使って相手を抜くスペースも狭いコートにはばまれる。

ボールをとればいつもよりゴールは近いから、その点は楽。

サッカーとは違う要素も、慣れてくれば楽しく感じる。




そんな時




コ「飛び入り参加だけどいいか？」

コーチの乱入・・・の、はずが。

入ってすぐに点をとられる始末。

貴「コーチ、サンダーボルツに行ってきたんじゃないんですか？」

コ「さっき帰ってきたんだ。

　エリカに呼び戻されてな」

なるほど・・・

貴「じゃあ、コーチも青砥のチームへの勧誘手伝うんですか？」

コ「俺は説得なんて柄じゃないからな、俺なりのやり方でやる」

それが、プレイ・・・。

貴「じゃ、あたしは虎太君と交代しよっかな」

わざと青砥の方を見ながら言うと、それは結構ムスッとしていた。

貴「虎太君！交代してくれる？」

無言で頷いた虎太君は、青砥を睨み付けながらコートへ入っていった。

もしも、青砥がチームに入ったとして・・・、

FWをあの二人に任せたら、1回戦で敗退だな。

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