La ｆｉｎｅ3 ページ3
「………」
たぶん俺の顔は、驚いたような顔をしているだろう。
女の発言に思わずいつもの無表情を崩してしまった……が、それは置いとく。
いきなり会った奴に「彼方は人？」なんて聞かれたら驚くだろう。俺のこの反応は普通の反応……
…だと思う。
『えっとー………人……ではないんですか？』
「ちげぇ」
『ひぇぇッ！！？』
俺が黙っていたせいか、女は問いかけに答えないことから人ではないと思ったらしく、先程よりも安心したような声でしゃべりだしたので、すぐさま否定をした。そのせいで女はまたもや驚く。
『こっ、小鳥かなにかじゃないんですかぁ〜……？』
「アホか、こんな夜中に鳥が動くか」
『で、ですよね………アハハ……』
泣きそうな声で俺を小鳥と言った女に、俺は思ったことを正直に言ってみた。すると今度は頬を掻くつもりなのか、目隠しをしているため実際は口元辺りを掻きながら、乾いた声でそう言った。
……コロコロと声色を変えて……忙しい女だな。
『えっと……じゃあ貴方は人…で、いいんですよね？普通にしゃべってるし……』
そういい女は病院の窓から乗り出すと、俺の方にへと右手をググッと差し伸べた。
『あっれぇ……？確かここらへんから声が………』
「……何してんだ」
『え？あ、あのですね、ちょっと触ってみたいなー……って。ですからこうして声が聞こえる方に手を伸ばしてるんですけど……位置、間違ってますか？』
いや、位置はあっている。ただ距離が届いていない。
俺が座っている太い枝から、女のいる病室の窓からは距離がある。俺からしては何て事はない距離だが、女にしては遠いのだろう。
その証拠に先程から女の差し伸べている手は、俺に届かず宙を空ぶっている。
「………めんどくせぇ」
『うぇあッ！！？』
グイッと女の手を伸ばし、自分に引き寄せた。
いきなりの事に女は驚き、俺に会ってから三度目の驚いた声を上げた。
……何やってんだ俺。何でこんな赤の他人の手を自分に引き寄せている。
『……うわ〜………大きいですね………』
何て考えてる合間に、女は距離があるため先程より更に乗り出し俺の体をペタペタとお構いなしに触ってくる。
「あ゛ぁ？」
『肩幅……ですよね？も広いし、何より胸が硬い……彼方そうとう鍛えてますよね……あ、別に変な意味はありませんよっ！！？』
一人で俺の体に語った直後、リンゴみたいに顔を赤くし両手を振り弁解する。その行動に面白れぇと思ってると、ある重大なことに気づいた。
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百合異乃(プロフ) - この作品、すごく楽しく読ませて頂いてます!!更新頑張って下さい！ (2015年6月6日 22時) (
レス) id: f4284e7a16 (このIDを非表示/違反報告)
桜 - 初めまして！ すごく面白いです！！ ザンザスの素直な気持ちが出てて読んでて楽しいです！ 更新楽しみにしてます！！ (2015年1月24日 19時) (レス) id: f38863f7c8 (このIDを非表示/違反報告)
雲雀iove - 面白かったです＾＾最新楽しみに待ってます!! (2014年9月1日 10時) (レス) id: eb2b47b9ce (このIDを非表示/違反報告)
MiA - この小説がスゴく好きです。ずっと応援してます!!! (2014年6月22日 21時) (レス) id: 9f43537076 (このIDを非表示/違反報告)
エリザベス女王１５８世(プロフ) - ボカロ隊長＠タピオカさん» え、何言ってるの？全部だよ(｀・ω・´) 私の主は全てが最高なんです！ (2013年11月6日 15時) (レス) id: e4f608cc50 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ボカロ隊長＠タピオカ | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/bokarotaityou/
作成日時：2013年10月21日 19時
