La ｆｉｎｅ4 ページ4
女は弁解をしている。両手を離して。
片手ならまだしも両手だ。女の今いる状況からしてそれは………。
『―――きゃぁぁぁッ！！！』
「ッおい！」
俺は枝から飛び降り、空中に舞う女を途中で肩に担ぎ着地する。
『う゛ッ……』
着地後の衝撃がきたのだろうか、女は苦痛の悲鳴を上げたが、一瞬だったので気にしないことにした。
ちなみに俺の心情は「心配」やら「驚き」などではない、「怒り」と「呆れ」だ。
「ッ馬鹿かてめぇは！！！」
『な……何で馬鹿なんですか！？』
「窓から乗り出してるっつーのに両手を離すからだッ！！」
俺はそういうと女を肩からおろそうとした……が、裸足だったためやめた。何で裸足なんだこいつ……。
『う゛……そ、そのことについては反省しています。ただ人を触るなんて数十年ぶりでして………つい興奮しちゃったんです』
しょぼーんという効果音がお似合いそうな顔でしょぼくれる女を見て、俺はため息をついた。
……いや、ちょっと待て。
「おい」
『何ですか？もう反省してるって言いましたよ……』
「ちげぇ。……お前今……数十年ぶりって言ったか？」
『へ？あ、あぁはい。言いましたけど……それが？』
「それがってもんじゃねぇだろ………それってつまり、ずっとあの病室にいたのか？」
『そうですよ？』
にっこりと笑う女。包帯のせいで分からないが多分目も笑っているのだろう。
……こんな笑顔でいうことじゃねぇ気がするが……まぁいい。
それにしても疲れた。この数十分でこんなにしゃべるとは思わなかったし、女が馬鹿なせいでまさか落ちるとも思ってなかった。
「……はぁ……」
『あ、あの………なんかすみません……？』
「別にいい」
これが女ではなく男だったらきっと殴り飛ばしているであろう。本来なら女にもそうしたいところだかイタリア人なだけあってそれだけは避けたい。まぁこのストレスはカス鮫にでもぶつけるとするか。
『……あの……不審者さん』
「なんで不審者なんだ。ていうかそれ
『あ、えっと……私日伊のハーフなんです。それで母の方の遺伝子を強く受け継いでいて、見た目イタリア何ですけど、知識は日本の方が良く知っています。それで彼方が不審者なのは、素性が分からないからです』
「……はぁ……俺の名前はXANXUS。スペルは……まぁいいだろ。名前教えたんだから不審者はやめろ」
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百合異乃(プロフ) - この作品、すごく楽しく読ませて頂いてます!!更新頑張って下さい！ (2015年6月6日 22時) (
レス) id: f4284e7a16 (このIDを非表示/違反報告)
桜 - 初めまして！ すごく面白いです！！ ザンザスの素直な気持ちが出てて読んでて楽しいです！ 更新楽しみにしてます！！ (2015年1月24日 19時) (レス) id: f38863f7c8 (このIDを非表示/違反報告)
雲雀iove - 面白かったです＾＾最新楽しみに待ってます!! (2014年9月1日 10時) (レス) id: eb2b47b9ce (このIDを非表示/違反報告)
MiA - この小説がスゴく好きです。ずっと応援してます!!! (2014年6月22日 21時) (レス) id: 9f43537076 (このIDを非表示/違反報告)
エリザベス女王１５８世(プロフ) - ボカロ隊長＠タピオカさん» え、何言ってるの？全部だよ(｀・ω・´) 私の主は全てが最高なんです！ (2013年11月6日 15時) (レス) id: e4f608cc50 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ボカロ隊長＠タピオカ | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/bokarotaityou/
作成日時：2013年10月21日 19時
