【戦国BASARA】奥州に舞い降りたお馬鹿さん ＊弐＊

。＋。第八十二話。＋。　先生の事お母さんって呼ぶと気まずくない？（笑） ページ37

貴女side




「・・はじめまして、おんりゅう」






軍神様は、かすがちゃんが惚れるのも納得する程、綺麗で輝いていた。


私は正座をしてバッと頭を下げた。






『は、初めまひて！上杉しゃまっ！』






緊張しすぎて噛んでしまった私は羞恥からカァァっと顔が紅くなった。




・・うう！超恥ずかしい！！

学校で先生の事お母さんって呼んだくらい気まずいよォォォ！！

どうしよう？！も、もしかして、名前間違えたら打ち首とかなんの？！

ひええェェェェ！！(←馬鹿)




と、思いながらずっと下を向いてると、かすがちゃんと上杉様はフフッと笑って、

私は恐る恐る顔を上げた。







「フフッ・・そんなに きんちょうしなくてよいのですよ」


「あがりやすいのか？」



『や、上杉様が綺麗過ぎて、何か緊張しちゃってですね・・！

あ、えと、私はAと申します！！』



「Aですか、よろしくおねがいします」


「Aか・・よろしくな」


『よ、よろしくお願いします！！』







もう一度深く頭を下げると、じィっと見られてる事に気がつき、フッと顔を上げた。







「・・A。あなたはなぜ、ぬれているのですか？」


『あ、ごめんなさいィィ！！川遊びしてる途中でしたもんで・・』



「そこが唯一の隙でございました。気分を害されてしまい、申し訳ございません！」



『え、あ、かすがちゃんは悪くないですよ！濡れているのは成実さんが悪い・・』




「いえ、おこっているわけではないのですよ。

ただ、かぜでもひいたら どくがんりゅうがうるさいでしょう？」




『まあ、どっちかって言うと、政宗さんよりこじゅさんの方が五月蠅そうですけどね！』




「・・それも あい ゆえでしょう。

しかし、ほんとうに かぜをひかれたら もともこもない。

きがえてきなさい」




『そうしたいのは山々なんですけど、着替え持ってなくて・・・』







オドオドしながら告げると、上杉様はフフッと美しく笑ってパンと手を鳴らした。







『？あの、上杉様・・？』



「きつけの じょちゅうをよびました。

・・では、A。きがえてらっしゃい」



「何かあったら呼ぶんだぞ」





『え？ちょ、ま・・・うきゃああァァァァ！！』


「・・A様、覚悟なさいませ(ニコ」


『何に覚悟すんのォォォォ？！』






・・私は上杉様の女中さんに連れて行かれ、あれやこれやとイジられまくった(泣笑)

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