。+。第七十四話。+。 ばいばいくらい言いたかったのにな・・。 ページ29
貴女side
政宗さんに絞められてグッタリしてると、いつの間にかいなくなっていた こじゅさんが私の荷物を持って部屋に現れた。
『・・こじゅさん何で私の荷物を?』
「帰るからに決まってんだろ」
『も、もう?!』
「猿、馬の準備はできてんだろうな?」
「はいはい、できてますよっと」
「・・ほらな」
『えええェェェェェ!!』
見ると、政宗さんは着替えて兜もかぶって、しかも佐助に馬の準備がなんちゃら言っていた。
まだ幸村さんが帰ってきてないし、何よりまだ甲斐に居たい。
・・敵じゃなくて、皆仲良しでいられたらいいのに・・。
戻りたくない。もっと皆で話したい。
・・でも、早く戻らないと奥州の人達が・・。
と思うと少し気分が下がった。
シュンとしてると、政宗さんにポンと頭を撫でられた。
「んな顔すんなよ。もう一生逢えないって訳じゃねェんだぜ」
『そうですけど・・。悲しくて』
「悲しい?」
『はい。この乱世が、皆敵というのが、悲しいんです』
言うと、政宗さんは仕方ないなと苦笑いし、フワッと私を抱き上げた。
「・・俺がこの乱世を終わらせてやっから、それまで待ってな。
・・・帰るぞ」
『はい。・・政宗さんが平和の世にしてくれるって、信じてますから』
「Ha!任せとけ」
なんてやり取りをして、私は政宗さんに抱っこされたまま外に出た。
***
お館様達が見送ってくれるため、私は政宗さんに降ろしてもらった。
政宗さんとこじゅさんに挟まれて立って、私は笑って喋り出した。
『・・お館様、佐助。短かったけど楽しかったです!
奥州にも遊びに来てくださいね!』
「うむ。元気でやるのじゃぞ」
「また逢おうね、A」
『・・ヤバい、泣きそう・・。
・・そういえば、幸村さんは・・?』
泣きそうになって話題を変えると、佐助が苦笑いした。
「旦那、間に合うかねェ・・」
「Ah?一体何があるんだ?」
「まあ、色々だよ」
『ばいばいくらい言いたかったのに・・』
来るか分からない幸村さんに関してシュンとすると、地響きがした。
「・・A殿ォォォォォォ!!!」
『ゆっ、幸村さん!!?』 「「真田ッ?!」」
「旦那、間に合ったか!」
「幸村ァ!全力疾走じゃ!!」
「ふんぬおォォォォ!!・・・A殿ォォォォォ!!!」
。+。第七十五話。+。 幸村さん・佐助・お館様、大好き!!→←。+。第七十三話。+。 私だって女っぽくですねェ・・!!
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伊達政宗の正室♪ - 面白いです(*´∀`)ノギャグでもドキドキしちゃいます(///∇///) (2014年2月22日 17時) (レス) id: d4847c7c33 (このIDを非表示/違反報告)
麗月 - はじめまして!最初からずっと見てます。更新頑張ってください!そして、こじゅにプロレス技かけられる夢主さん…(笑)こじゅ、もっとやれー!!((殴 (2014年2月9日 21時) (レス) id: 376426b8ad (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:cocoa x他1人 | 作者ホームページ:http://commu.nosv.org/p/mosako
作成日時:2014年2月9日 20時