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。+。第七十二話。+。 ・・・いただきますっ!! ページ27

貴女side







『す、すみませ・・はァッ、遅くなって・・!』








めっちゃ頑張って走ったけど鈍足故、やはり遅くなってしまった。


(・・迷いかけたとか言えない・・!!)




部屋の出入り口で荒い呼吸を落ち着かせようと胸に手をあててると、

ゆらっと大きな影が私を包み、不思議に思って顔を上げた。









「・・A」


『ッ!お、お館様・・!!す、すみません!待たせちゃって・・!!』









そこにはお館様が仁王立ちしていて、怖くなった私はギュウっと目を瞑った。


すると、頭に温もりを感じた。









『え・・?』


「・・悪いな。怖い思いをさせてしもうて・・」


『もしかして、私が襲われかけたの知って・・?』


「うむ・・。ワシが情けないばかりに・・」









悔しそうに歯をギリッと噛み締めて俯いたお館様を見て、私の胸は絞めつけられた。









『そんなことないッ!!』


「A・・?」




『お館様は情けなくなんかない!!強いし優しいし、完璧だもん!!


今回の件は、私が悪くて、誰も悪くなんかないです!!


・・だから、自分を責めないでください・・』




「A・・・」









半泣きの震えた声で言うと、お館様は私をギュッと抱きしめた。









「・・A、お主は強いな・・」


『強くなんかないですよ・・政宗さん達が居なかったら、私死んでたかもですし・・』









苦笑いすると、お館様はより強く抱きしめ、私を軽々と抱き上げた。









『きゃッ・・!お、お館様・・?』


「・・早くしないと、冷めてしまうぞ!」


『ふふ、そうですね!幸村さんのお腹も鳴っちゃいますしね!』


「きょ、今日は大丈夫でござる!!」


「Ah?さっき、思いっきり鳴ってただろ?」


「凄い音でございましたな」


「ま、政宗殿ッ!片倉殿まで・・!」


「ほら、A早く」









双竜はクスクスと笑い、幸村さんは恥ずかしそうに俯いて、佐助は笑顔で私を手招きした。


私はお館様とフフッと笑いあうと、お館様の腕から降りて、









『・・うん!待たせてごめんね!』









笑顔で言って、皆自席に着き、パンっと手を合わせた。








全「『・・いただきます!!』」









朝ごはんの時間、私は何故か幸せを感じていた。

。+。第七十三話。+。 私だって女っぽくですねェ・・!!→←。+。第七十一話。+。 ・・次の展開は、わかるよね・・?(ちょっと破廉恥かもです)



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伊達政宗の正室♪ - 面白いです(*´∀`)ノギャグでもドキドキしちゃいます(///∇///) (2014年2月22日 17時) (レス) id: d4847c7c33 (このIDを非表示/違反報告)
麗月 - はじめまして!最初からずっと見てます。更新頑張ってください!そして、こじゅにプロレス技かけられる夢主さん…(笑)こじゅ、もっとやれー!!((殴 (2014年2月9日 21時) (レス) id: 376426b8ad (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:cocoa x他1人 | 作者ホームページ:http://commu.nosv.org/p/mosako  
作成日時:2014年2月9日 20時

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