。＋。第百三十五話。＋。 綺麗な瞳に映る醜い俺。 ページ44
元親side
俺は気が済むまで酒を飲むと、すぐに湯浴みし、酔いと熱冷ましに外へ出て見た。
すると、ぶかぶかな浴衣を着て夜空を見上げる女の姿があり、誰だか解らなくて俺は思わず声をかけた。
「おい、アンタ！この船で何してんでィ？」
『ビクッ！)えっ？！私？？』
「っ、Aかよ？！」
『私じゃ悪いかよ！！』
声をかけながら近づいていくと、女が振り返り、見るとAだった。
俺は驚きつつも、空を見上げるAの隣に立った。
「こんなところで何してんだ？」
『空・・星が綺麗だったから』
「そう、か・・」
俺が問うと、Aは空を見たまま そう答え、最後には俺の方を見てニコッと笑った。
髪を耳に掛ける仕草に、初めて見る浴衣姿、女らしくて思わずドキドキしてしまった。
『クシュッ・・』
「身体冷えちまったんじゃねェのか？」
『そうかも。あがってから ずっと ここに居たから・・』
「馬鹿だなァ・・。おら、戻んぞ」
『・・・ん、そうだね』
俺は彼女の手首を痛くないであろう力で握り、二人で中へ入ったのだった。
＊＊＊
スッ。
「・・ここが俺の部屋だ」
『うわ、広ッ！！・・やっぱ そんなのでも元親ってお殿さまなんだよね！』
「そんなのってなんだコラ！・・ブッ！！」
ゴスッ！！
「A！何しやがんでェ？！」
『・・夜っていったら、やっぱり枕投げっしょ！！！』
「上等だ！この鬼が相手してやんよォォォ！！」
『うりゃああァァァァァ！！！』
自室に入るとAに毒を吐かれ、言い返そうとしたら顔面に枕を当てられ、見ると、
Aは沢山の枕を手に持ってニヤッと笑っていた。
俺はガシっと枕をとると、元気になったAと枕投げを始めたのだった。
＊＊＊
『はァっ、はァッ・・！！』
「・・女の割にゃあ、やるじゃねェか！！
・・だが、これで終ェだ！！」
ひゅんっ！！
『っ！！』
「ちょ、A！！」
ドサッ・・・ぽさっ・・。
俺が思い切り枕を投げると、Aが倒れてしまい、それに躓いた俺も倒れてしまった。
傍から見れば、俺がAを押し倒している画である。
けれど、そこは問題じゃない。
・・何かの拍子に俺の眼帯が取れてしまい、Aに見られた。
Aの綺麗な瞳には醜い俺の姿が映っていた。
部屋に、沈黙が流れた。
。＋。第百三十六話。＋。 人をちゃんと思える、優しい人間だよ。→←。＋。第百三十四話。＋。 ・・西海の鬼さんと、ダチ公に！！
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フブキ - cocosさんの作品は最高です!政宗おち、もっと見たいです(*´ω｀*) (2014年3月23日 12時) (
レス) id: 9c9583d6f4 (このIDを非表示/違反報告)
朋香(プロフ) - 面白いです！！政宗さん可愛い(//△//) (2014年3月15日 11時) (レス) id: ff60dff72c (このIDを非表示/違反報告)
くまマン - 夢主のテンションがスッゴく面白くてこれからの政宗とどうなるか楽しみです(*^^*) (2014年3月14日 23時) (レス) id: 4f682a6280 (このIDを非表示/違反報告)
美月桜浬(プロフ) - 毎回更新後に見てます！頑張ってください (2014年3月14日 21時) (レス) id: cb83651ab1 (このIDを非表示/違反報告)
そると - はじめまして！3おめでとうございます！！前作のみーとぅー面白かったです（笑）続きを楽しみにしてます*\(^o^)/* (2014年3月3日 23時) (レス) id: d8723d8861 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：cocoa x他1人 | 作者ホームページ：http://commu.nosv.org/p/mosako
作成日時：2014年3月3日 20時
