【カゲプロ】僕のこと忘れたの？まぁ僕もなんだけどねーーーごめん。[ヒビヤ]

６話 ページ8

・





「Aー！…ﾋｯｸ…手伝いなしゃい…」


「ぁ…、うん…。」



母さんに鞄を持つため母さんに近づくとタバコ、酒の匂いがする。



まぁ、いつものことだ。もう慣れた。



私は朝の母さんが好き。昼、夜の母さんは嫌い 大がつくくらい。


昼、夜の母さんは


「ﾁｯ…おっそいのよ！早く持ちなっ！！」


「っ…ごめんなさい！」


こんなふうに鞄を私の顔に投げたり、暴力をされるからだ。


それだけじゃなく、お父さんと別れてから男遊びが激しいらしい…



でも朝は「昨日はごめんね！！」そう謝ってくるから…好き…


なのかもしれない…



今日あった出来事…明日に言おう。



明日が待ち遠しい…そう思いながらソファーに鞄を置き



「母さん！もう寝るね！おやすみ」



母さんは私が言ったことを聞かずに携帯をいじって誰かと電話で話してる。



時々思うんだよね



私いつか…




母さんの操り人形になるんじゃないかって…




「なわけないよ…ね？…うん。」




私はため息混じりで部屋のドアを閉めた＿





カーテンの隙間から光が差し私は体を起こした。




着替えようとベッドから降りると廊下の方からドタバタと



早足で私の部屋に近づいてくる足音が聞こえた



ガチャンッと乱暴にドアを開ける母に私の体はビクついてしまった。




「………A」


「…な、なに？母さん…」


「昨日はごめんなさい…」




少しだけ頭を下げる母に私は怖くて体に力が入ってたので



ヘナヘナと床に手を付ける。






「はぁ…いいよ。でも、私の話聞いてくれる？」




「なに？」




「今日…出かけていいかな？」




私はゆっくりと母さんにそう言った。

続く  (更新停止中) お気に入り登録で更新通知を受け取ろう

←５話

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す