14.正体 ページ15
予想外な行動に驚き、しばらく動けなくなってしまった。
鬼「A...」
A「何で、私の名前を...!」
鬼に名前は教えていない。もしかして、あの家の近くに住んでいて、たまたま私のことを知ったのだろうか。
未だに鬼に抱きしめられているが、何故か嫌な気持ちにはならない。むしろ心地がいい。温かくて、懐かしい...私はこの温もりを知っていた。
A「懐かしい...」
鬼「ごめんね...悲しませて、1人にさせてしまって」
A「もしかして、あなたは...」
月明かりに照らされて、鬼の顔がよく見えた。
A「師範...ですか?」
鬼になってしまったからなのか、見た目が変わってしまっていた。だが、微かに師範の面影があった。
師範「あぁ、そうだよ」
A「でも、師範はあの時...」
師範「たまたま傷口に鬼の血が入り込んだらしいんだ。体が弱いからなのか、鬼になるまでに時間がかかってしまったけれどね」
A「そうなんですか...また会えてよかったです!」
それから2人で話をした。師範は、珠世さんという人のところでお世話になっていると話した。珠世さんのおかげで、人を食べなくても少量の血液で生きていけるらしい。
とにかく無事で本当によかった。
そろそろ太陽が昇る時間になったことに気が付いた。
師範「そろそろ時間だ。今は浅草に住んでいるからいつでも遊びにおいで。でも、色んなところを転々としているから会えるかわからないけど...」
A「わかりました。また会えたらいいですね」
師範と別れて、急いでおじいさんの家に向かった。
A「はぁはぁ...なんとか、間に合った...」
「ギリギリだったな」
善逸「A!よかった...俺心配で全然眠れなかったよ」
兄さんの顔にはとても酷いクマがあった。
善逸「安心したら眠くなってきた...俺寝てくる...」
「善逸。起きたらまた特訓を始めるぞ」
善逸「げっ...」
続く (更新停止中) お気に入り登録で更新通知を受け取ろう
←13.男の鬼
183人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
心(プロフ) - とっても面白いです!続き楽しみにしてます!夢主は鬼になったちゃんでしょうか?応援してます! (2019年8月16日 13時) (レス) id: 2141c8a0fe (このIDを非表示/違反報告)
つる(プロフ) - ゆきなさん» わざわざありがとうございます。気付きましたか!無理せず自分のペース頑張りますね (2019年8月16日 1時) (レス) id: 4e2fae6810 (このIDを非表示/違反報告)
つる(プロフ) - 天さん» わざわざありがとうございます。楽しんでいただけるように頑張りますね! (2019年8月16日 0時) (レス) id: 4e2fae6810 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきな(プロフ) - 鬼になってますね!これからも無理せずに頑張ってください!楽しみにしてます! (2019年8月15日 20時) (レス) id: e7791cc44f (このIDを非表示/違反報告)
天 - 続きがとっても気になります!!! 楽しみ!(*≧∀≦*) (2019年8月13日 22時) (レス) id: de9e002270 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:つる | 作成日時:2019年6月30日 19時