13.男の鬼 ページ14
夜になって日が沈んだからなのか、肌の痛みは無くなり体力はいつも通りになっていた。元に戻ったのは嬉しいが、前以上に速く走れているような気がした。
A「こんなに足速かったっけ?それに、身体能力が上がっているような...」
山の道は整備されていないため、かなり足場が不安定だ。大きな木の根や岩、川や深い穴があったりする。
今までの私でもこれくらいなら楽に越えることができたが、少しジャンプをしただけなのにかなり高く跳べたりした。
A「最初のとき、どうして体調が悪かったのに今は平気なんだろう...」
そう考えながら走り続けていたら、いつの間にか頂上にたどり着いたようだ。
空を見上げると、満月と満天の星空が広がっていた。山の頂上なので、視界を遮るものが無くいつまでも楽しめた。
雀「オツカレサマ! オツカレサマ!」
A「ありがとう。まだここにいたいけど、そろそろ戻らないとだね...」
あのおじいさんの家を目指して下山をし始めた。
夜だし体質のことで鬼に出会ってしまうのではないかと心配だったが、運がいいことに今のところ鬼に出会っていない。
A「足場は不安定だけど、下り坂だし、そろそろ着きそうだから歩いてもいいよね」
ゆっくり歩いていると、雀にまだ名前を付けていないことに気が付いた。
A「確か兄さんの雀はチュン太郎だから...チュン助って名前はどうかな?」
チュン助「チュンスケ! ウレシイ アリガトウ!」
喜んでくれたようだ。もうすぐ着くので気を抜いていたら、後ろから物音がした。
─────ガサッ
出て来たのは男の鬼だった。
鬼「...!」
私を見て何か驚いたような表情をした。刀の柄に手を添えていつでも戦える体勢をとっていたが、襲ってくる様子がない。しかし、人をしばらく食べていなかったからか、だいぶ痩せていた。
A「お腹すいているんでしょ?何で襲わないの?」
そう話しかけると、鬼が私に近づいて抱きしめてきた。
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心(プロフ) - とっても面白いです!続き楽しみにしてます!夢主は鬼になったちゃんでしょうか?応援してます! (2019年8月16日 13時) (レス) id: 2141c8a0fe (このIDを非表示/違反報告)
つる(プロフ) - ゆきなさん» わざわざありがとうございます。気付きましたか!無理せず自分のペース頑張りますね (2019年8月16日 1時) (レス) id: 4e2fae6810 (このIDを非表示/違反報告)
つる(プロフ) - 天さん» わざわざありがとうございます。楽しんでいただけるように頑張りますね! (2019年8月16日 0時) (レス) id: 4e2fae6810 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきな(プロフ) - 鬼になってますね!これからも無理せずに頑張ってください!楽しみにしてます! (2019年8月15日 20時) (レス) id: e7791cc44f (このIDを非表示/違反報告)
天 - 続きがとっても気になります!!! 楽しみ!(*≧∀≦*) (2019年8月13日 22時) (レス) id: de9e002270 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:つる | 作成日時:2019年6月30日 19時