ツンデレの愛し方［瀬名泉］

episode 8. ページ8

「…ねえ泉？！」




「……何？」





「…あの！」







ちょっとくらい、意識してよ







「…何でもない」





喉まで出てきた言葉は





心の中だけで収まってしまって






「…お昼、食べるんでしょ？」



「…うん」






観念した私は、諦めて泉といつものようにお昼ご飯を食べることに







ムスーッと機嫌が悪いの丸出しになってるよね私………





「顔膨れさせてどうしたわけ？」





泉のせいだ馬鹿






何て言えちゃえば簡単なのに





「…何でもない」


「…あっそ」







泉はこういう時、私から話すまで待ってくれる






そういう考えに救われた





「ついてるよ、ご飯つぶ」


「はっっ！」






泉にヤキモチ、どうやったら妬かせられるのでしょう

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