【文スト】愛されてるあの子と愛されない私【太宰治】【中原中也】

心拍数 ページ27

太宰視点

中也の方は、上手くいっただろうか。

中也と、あってから1時間経過している。

向こうが、順調に進んでるはずならば、もうすぐで連絡が来るはずだ。

purururururururu


来た。

私は恐る恐る携帯を手に取った。

＿中也『よぉ、糞大宰。』

電話の向こうから、聞きなれた相棒の声がする。

太宰｢中也…どう？

上手くいった？｣

そう私が言うと、中也は口ごもった

＿中也『いや、あのな、

俺もこうなるとは予想してなかったんだが…』

なんとなく、胸騒ぎがした。


もしかして、失敗したのだろうか

＿中也『彼奴は、Aは、

お前からの伝言、信じなかったぜ？

おまけに俺まで嘘つき呼ばわり』


予感的中

確かにAちゃんがこんな言葉ごときに

惑わされるはずがない。考えればわかったじゃないか


何を少し期待していたのだろうか

太宰｢で？中也はどうしたの？｣

＿中也『異能を使ってとめようとしたさ

でもあいつも異能を使おうとしたから、辞めさせようとしたら逃げ出されちまった。』

そういう事か

太宰｢ほんとに中也は、乙女心をわかってないね！｣

こう言うと、中也は半ギレで返してくる

＿中也『あ？今はそんな冗談言ってる場合じゃねぇだろうが！！』

声色で、とても心配していることがわかった

私だってこう見えてだいぶ焦っている

だが……

太宰｢それでー？中也はちゃんとAちゃんに、GPSを付けたのかなー？｣

＿中也『ﾁｯ……つけたっつーの』

さすが、ポートマフィアだ。仕事が早い

それじゃ、

太宰｢私も仕事を始めようか｣

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