【文スト】愛されてるあの子と愛されない私【太宰治】【中原中也】

魔人 ページ24

フョードル視点

次の作戦の案がなかなか思い浮かばなかったから

横浜をぶらぶらしていた

確か、ここら辺に美味しいロシアンティーがある、カフェがあったのだ

夜だからやっているか心配だったが、一応来てみた

すると、目の前で少女が倒れた


もっと細かく言うと、僕が探していた人が、

僕の目の前で倒れたのだ





よく見てみると、それは紛れもなくAさんで、

僕の頭の中は久しぶりに混乱していた。


元々、盗聴器は付けていたが、まさかここに来るとは。


まさに日本語で言う

棚からぼたもち、と言うやつですね

と、1人で納得していた

しかしどうしようか、

ここから死の家の鼠のアジトまではそう遠くはない






連れて帰る


その考えがいの一番に頭に浮かんだ


ここら辺は人通りが少ないから

怪しまれはしないだろう



が、

僕で、人を1人運べるだろうか。

と、試しにAさんを抱き上げてみた


少し、驚いた
すんなり持ち上げられたのだ

貧弱な僕でさえ持ち上げられるって

どれだけ軽いんだろうか

なんて、柄にもなく考えた

ドスト｢……さて、


目覚めたらどんな反応をするのか楽しみです｣









そう、ポツリと言って、


満月の下、あなたを抱えて歩いた









赤い満月の下を

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