【文スト】愛されてるあの子と愛されない私【太宰治】【中原中也】

HappyEND中也 ページ45

｢で？何パーティするの？｣

私がそう言うと2人はキョトンとした

もしかして決めていないのだろうか。この2人なら十分ありえる。

特に中也は。

芥川｢Aさんのお好きなことを致しましょう。｣

｢芥川くん。いまはそういうの辞めようね？｣

ですが、と捨てられた子犬のような目で見られたものだから

あまりきつく言えなかった。

中也｢よし、鍋パーティーするか。｣

中也が唐突にそう言って、やっぱダメかァ？と聞いてきたが

芥川くんと私はその案に賛成した。



＿＿＿＿それからかれこれ4時間くらい。

中也は自分で持ってきたワイン＋芥川くんの買ってきたワインでベロベロに

酔っていた。


一方の
芥川くんは鍋パーティーの片付けを手伝い、帰っていってしまった。

という事は。

今は私と中也のふたりしかいないのだ。

特に何があったとか言う訳では無いけれども意外にドキドキするものだ。

すると、中也が私に近づいてきて言った。

中也｢んん〜……俺はｧ、手前が好きだぜ〜A｣

……は？急な、中也の告白に脳はフリーズしてしまい、中也の言葉に返答するまでに1分くらい間が空いていた。


｢……冗談はやめてよね｣

やっとの事で声を絞り出して言うと中也は真剣な顔付きになって言った。

中也｢本当だぜ？俺は手前を愛してる。ポートマフィアにいた時から。｣

その言葉で顔に熱が集まる。

赤い顔のまま私が静止していると中也は、私の耳元でこう言った。






中也｢今は手前がその気じゃなくとも

いつかは俺しか見えねぇようにしてやるよ｣


その声はとても甘く、優しい声だった。

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