【文スト】愛されてるあの子と愛されない私【太宰治】【中原中也】

目覚めた ページ39

目を覚ましたら、ボロボロの壁

砕かれた扉。血の染み込んだ床。

汗だくの3人。

多分私が寝てからそんなに時間はたっていないと思う。


短時間で何があったのだろうか。

太宰｢Aちゃんっ？起きたの？｣

焦ったような顔で私に聞いてくる太宰さんは、

いつものような余裕な大人の感じは全く出ていなかった。

中也｢っ！！Aっ！！どっか怪我してねぇか？！なんかされてねぇか！？｣

それは、中也も同様で。二人とも今までにないくらい焦っていた。

ドストエフスキーは、

ただこちらを見てにっこり笑って手を上げたままずっとそこに立ち尽くしていた。

私が寝ている間に戦いでもやっていたのだろう。

3人共、血塗れだった。

太宰｢それじゃあ、Aちゃんは返してもらうよ。｣

太宰さんが普通に言った。

ドスト｢……仕方ありません。しかし本人に聞いてみては？｣

と、私の方を3人がじっと見てくる。

何が起きたか全く分からなかった。

探偵社が私を取り戻す？どういう事だろうか。また私はあんな扱いされるのは嫌だ。

だから断った。否、断ろうとした。

私が断ろうとした瞬間に誰かが入ってきたのだ。

それも大勢。それは、









　









そう。武装探偵社の皆だった。

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