おとなりさんのまふまふさん。【歌 い 手】

おとなりさんその18 ページ20

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「「いただきまーす！」」

　
あの後、2枚焼けた時点で食べ始めようという坂田さんの案で
こんがり焼きたてのピザを食べ始めてるんですけど……

　
「おいしい…」

「ホント、初めて作ったとは思えないレベル…」

「まふもブランも料理スキルが高いからやろ！」

「うんうん、俺達が作ろうとしたらここまでうまくいかない…」

　
天月さんや坂田さんが夢中になって頬張っているのが可愛いなと思ってしまう…
あ、これワインとか合いそうだなぁ…あとはサワー系。

　
「ブラン？何ソワソワしてるの？」

「あ、いえ…このピザならどんなお酒が合うかなって…」

「え、ブランお酒飲むんか！？」

「多分普通の人よりは飲むんじゃないですかね…？」

「意外…」

「それ、よく言われます。」

　
うらたさんと坂田さんに驚かれていると、不意に天月さんがキッチンにいるまふさんの元に。
そして、戻ってきたまふさんの手に持たれていたのは。

　
「ブランさ、これ飲める？」

「え…白ワインですね。飲めますよ。」

「ホント？これもらったんだけど、俺1人で飲むの大変でさ…一緒にどう？」

「ぜひ！」

「お？まふ俺も！」

「はいはい。」

　
凄い高級そうなワインとワイングラスが3つ。
うらたさんと天月さんはお酒が弱いらしく、ほとんど飲まないらしい。
3つのグラスに注がれたワイン、あ…いい香り。

　
「んじゃ、乾杯？」

「かんぱーい！」

「いただきます…！」

　
飲んだワインは、癖がなく少し甘めのワインだった。
あ。これ高いワインだって一目でわかるくらいには。

　
「おいしい…」

「ブランさんの意外な一面…」

「そうですか？luz君と一緒の時はよく飲みますよー」

「あ、何だろうすごい似合いそう。」

　
天月さんはluzさんと付き合いが長いって聞いたことがある。
対してうらたさんは坂田さんのグラスから匂いだけかいで顔をゆがめていた。

　
「あー…俺これ駄目だ。」

「うらさんはこれだけやなくてお酒ほとんど駄目やろ！」

「そうだけど…」

「歌い手さんって飲まれる方少ないんですかね…？」

「いや、それはない。現にうちは俺以外みんな飲むし…」

　
うらたさんが浦島坂田船の皆さんの話をしてくれた。
飲めないのはうらたさんだけで、それ以外は普通に飲める人たちで
特に志麻さんはお酒がめちゃくちゃ強いとか。
まふさんがそらるさんも普通に飲めるし、どちらかといえば強いなんて言ってるから。

　
「今度飲みたいなぁ…」

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