09.突然の訪問者 ページ10
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コーヒーを飲みながら何を作ろうか悩みに悩んだ結果、わたしがチョイスしたのはマフィンだった。
いくらメイクをしたからと言って、徒歩5分圏内だからと言って、何もしたくないと思ってしまった休日にわざわざスーパーに出向くのは正直面倒くさい。
そんな理由で、家にあったもので作れるものにマトは絞られ、食べやすく、種類も1度にいくつか簡単に作ることができるマフィンに決まったというわけだ。
男の子の胃袋的にどうかは分からないけど、少し小腹が空いたときに摘むにも最適、なハズ。
そんな訳でプレーン、チョコチップ、バナナなど、何種類かに分けて生地を作り、型に流して焼いているところでチャイムが鳴った。
下のエントランスではなく、この部屋のチャイムだ。
誰だろう？心当たりがなく悩んでいるところにもう一度。
ピンポーン
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ガチャ
『はーい…？』
警戒心丸出しで玄関を開けたわたし。
その理由はただ一つ。念のためにと確認したモニターに映る姿が、色黒、金髪、キャップにサングラスという格好の男の人だったので怪しすぎたのだ。
「え、あれ？誰……」
見かけからは想像つかない少し掠れた高い声と、優しい喋り方。
だけど、「誰？」はかなりこっちのセリフだ。
『あの、どちら様でしょうか…？』
「えっと……え、これドッキリか何か？またシルクの仕業？」
急な質問責めに、耳に入ってきた単語を理解しようとしてあると、いいタイミングなのか何なのか彼の電話が鳴った。
「あ、もしもしー？え、もう居るよ！でもさ、…？803？え、802じゃなかったっけ？」
そして少しドアから離れ、わたしの部屋と左隣の表札の番号を確認し始める彼。
「あ、あー、そうなんだ。え？いや……、まぁとりあえず行くよ！もう着くから！」
そして何か気づいた様子の彼は急いで電話を切り、視線をわたしに戻した。
「すいません！マサイんち隣だったみたいで間違えました！ごめんなさい！お邪魔しました！」
見かけに似合わずご丁寧な彼は、口早にそう告げるとチャイムすら鳴らさず隣の部屋に消えていった。
『え、マサイ……シルク……って、』
…なぜ今まで気づかなかったのか。
散々顔を合わせて、その度に絡みに絡んできたくせに、なぜわたしは気づかなかったのか。
隣に住むマサくんが、"マサイ"くん。
たまに見ているYouTubeのチャンネルのひとつ、Fischer'sのメンバーだってことを。
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まる(プロフ) - いちごだいふくさん» 嬉しすぎるお言葉ありがとうございます（；＿；）こらからも頑張るのでよかったらまた来てください★ (2018年12月5日 20時) (
レス) id: 8f13031ebc (このIDを非表示/違反報告)
いちごだいふく(プロフ) - すっごい面白いし夢主ちゃんのキャラよきです、、！！これからも頑張ってください！ (2018年12月5日 14時) (レス) id: 0069fa8620 (このIDを非表示/違反報告)
omame790(プロフ) - 優夕花さん» コメントありがとうございます！初コメとても嬉しいです（；＿；）ぜひこれからも読んでやってください★ (2018年12月4日 21時) (レス) id: 8f13031ebc (このIDを非表示/違反報告)
優夕花 - すごく面白い！！これからも楽しみにしてます！！ (2018年12月2日 14時) (レス) id: 2afc75a520 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おまめ | 作成日時：2018年10月14日 1時
