悪女に嵌められたけど最推しだけは信じてくれました

37話 ページ43

『わ、美味しそう…ゴーストさんありがとうございます…！』






ゴースト「喜んでもらえて嬉しいよ。早く友達のところへ行っておいで」






ほかほかのオムライスを持ってエペル君の元へ行く。




『エペル君！おまたせ！』





エペル「やっときた。それじゃあ食べよっか」






いただきます。と言って目の前にあるオムライスを頬張る。





うまっ…さすがゴーストさんだな…






エペル「あのさ、Aクン」





『ん？どしたのエペル君』






エペル「さっきはみんながごめんね…ユウクン達も悪気があってやってるわけじゃないと思うんだけど…」




申し訳なさそうな顔でエペル君が謝ってきた。




『エペル君が気にすることじゃないよ。それに慣れてるし』






…まあ、他のみんなならまだしも監督生に至って悪意しかないと思うけど…





エペル「そっ、か…」





エペル君がシュンと俯く。





エペル君ってほんとに優しいなぁ…こんな子が監督生に利用されてたなんて…





やっぱり監督生は許せない…





エペル「ぼ、僕でよかったら相談くらい乗るからね！ほら、一応友達、だし…」





『うん！ありがとエペル君』





エペル君と私が微笑み合った次の瞬間…






「トレビアン！！みずみずしい林檎と美しいサファイアの共演！実に美しい！！」





『うあっギャアアアアアアアアアア！！！』





耳元で急に話しかけられ、驚きすぎて椅子から転げ落ちた。





最悪…すっげえ恥ずかしい…





てかこの声って…





エペル「ルーク先輩！？急に現れないでほしいです」






ルーク「フフ、すまなかったね！狩人としての性が抑えきれなくなってしまった！」




満面の笑みで喋るルーク先輩。




『し、死ぬかと思った…』





ほら、耳元で急にイケボが聞こえるから…心臓に悪い…






てか、ルーク先輩か…この人監督生側の人かどうか分かんないから少し関わりにくいんだよなあ…





『あの、ルーク先輩はどうしてここへ？』




ルーク「食堂で昼食をとっていたらムシュー・姫林檎と宝石の君(ロア・ドゥ・サファイア)が一緒にいるのを見つけてね！気になって来てみたのさ！」



『ろあ…なんて？』




きっと私のあだ名なんだろう。






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