【稲荷崎】双子の義妹は恋叶いました【HQ】[完] (ページ33)

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あれから丸1日泣き喚き

嘔吐し、お風呂に入れてもらい

信介さんの脚の間に座りぐったりしていた

皆が来たらしいが

何も見えなくて

色の無い世界がこんなに苦しいと想像出来ていなかった

疲れてひたすら泣きながらただ信介さんの心音を聞いていた

｢……ｸﾞｽｯ……zzz｣

北side

眠るAを見て

ただ涙が溢れた

何もしてやれない

だけど愛しくてただそばに居た

侑｢……北さんも休んでください。｣

治｢せや、、天音はしばらく預かるんでちょっと余裕出来るまではゆっくりしてください。｣

北｢……俺は……酷い旦那や。。我が子を見れんくなる苦しみをあまり想定してなかった、、暗闇の中の出産……俺は酷い事をしたんやないやろかｯ……｣

先｢信介くん。。見せたいものあるんだよ。寝室にAちゃん寝かせておいで。｣

言われた通り寝室にAを寝かせ

天音を抱いて部屋を出た

看護婦さんはAに点滴をしてそばに居た

リビングに行けば渡されたディスクと、ノート

ディスクを再生したら

リハビリしながら

いつの間にか点字ブロックを歩いてるA

しばらく見たら近寄ってきて

｢このテープみたらきっと私はもう

何も見えてないから……

だから信介さん

笑っていてね。

笑った顔ならすぐ思い出せるから！

目は見えなくなるけど、、まだまだ長い人生あるから。

私が色を忘れたら信介さんが教えてください。

貴方が泣いたら

泣いてるからここにキスしてと手を取ってください//

大丈夫。ちゃんと立ち直るから。私が泣き崩れても

少しだけ待っていてください。

天音の成長、お腹の子の顔

貴方が教えてくれたらいい。

信介さんと家族になれて私は

沢山……本当に沢山、毎日幸せをもらっているから。

だからどうか

自分を責めないでください。

あいしてます！｣

ニコッと笑い動画は終わっていた

全員が泣いていた

先｢ね！だから、、自分を責めないで。運命は決まっていても、心は自由なんだよ。目は見えなくても

幸せを感じれるから。だから今は沢山泣いて

沢山傍で寄り添い

ゆっくり進めば大丈夫。

その為に僕が専属医師なんだから！｣

北｢ｯ……あり、がとｯ……ｸﾞｽｯ｣

天音｢ぱあぱぁ？｣

全｢！｣

北｢っ！？あ、、まね、、｣

天音｢ぱあぱぁ、ぱーば！｣

その日娘はまた成長した