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落下 ページ46

『博士!』

コアの、ちょうどL3のあたりで、がけのそばに立っている博士を見つけた。

「親父、どうしてこんなとこに…」

不安そうにそういうサンズ。

博士はそれには答えず、ただこっちに向かって微笑んだ。

…儚げな笑顔で。

「コアは、もう限界だ。これ以上いくと、みんなの生活に大きな影響を与える…

私が最低限やらねばならないことはやり遂げた。」

科学者らしい、真面目な口調でそういう博士。

予感が的中した。

博士が自身の最高傑作に身を投げる様子を想像して、ぞっとする私。

…むごい。そんなの、死んだ後に何も残らないじゃないか…

私は、思わず後ずさってしまってから『ダメだ…』と呟いた。

「親父!」

私とは対照的に身を乗り出すサンズ。

博士は、そんな私たちに背を向けて、口を開いた。



「暗く

 暗く

 さらに暗く

 闇は濃度を増していく

 影は次第に深く染み入る

 フォトンの数値はマイナス表示

 次の実験は

 実に

 実に

 興味深い

 君たち二人はどう思う?」



「…は?親父、何言ってー」

サンズの言葉は、そこで途切れた。

博士が、コアに身を投げたからだ。

『博士!』

そう叫ぶも、何も出来ない。

…いや、うまく重力無視を使えば、助けられたのかもしれない。

正確に言えば、唖然として、ただ立っていたんだ。

…人の夢と書いて、儚。

博士、あなたは一体、


次の実験で、何をするつもりだったの…?

その後→←捜索


ラッキーアイテム

赤色のソウル

今日の一言(だいたいネタ)

『幽霊っていると思う?』ナプスタ「あ…ボク…」


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真冬のハイビスカス - ※死んじゃう魔法使いアイリスちゃん*ボードクソさん» あ(察し)アイリス君な…ありがとうございます! (2022年2月26日 7時) (レス) id: 8fca6226df (このIDを非表示/違反報告)
※死んじゃう魔法使いアイリスちゃん*ボードクソ(プロフ) - わー!!すげー!文才力爆発してる!!!かっけぇええ!!!有名な小説家になるの期待 (2022年2月25日 20時) (レス) id: 518bed0004 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:もちりの x他1人 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2022年2月20日 18時

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