死んだ目 ページ42
「…お前は。」
研究室をでて、突然サンズが口を開いた。
「ケツイを、持ってるのか?」
その問いかけに、私の体が反応する。
…ケツイなんて、持ってるわけない。
自ら死を望んだものに、生き続けたいと言う思いなんてないだろう。
『…持ってないんじゃないか?』
そう答えると、「嘘つけ。」とサンズは言った。
「…お前、びっくりするぐらい目が死んでるだろ?
目が死んでるヤツは、大体強い喪失感に囚われてたり、人間不信だったりするんだ。
…で、その原因は大きな挫折とか、裏切りとかだ。」
サンズが喋るのを、私は声もなく聞いていた。
…図星だ。
「実験に強いトラウマを抱えてるんだろ。
ま、内容は大体わかるが…もしオレが思ってるのと同じ内容だったとしたら…
お前、そのケツイってやつがない限り、生きれないんじゃないか?」
私の目をじっと見つめてそう言うサンズ。
サンズは踏み込もうとしている。私が絶対触れられたくない場所に。
殺れ、と耳の奥で誰かの声が響いた。
そいつは邪魔だ、と。
ダメなんてことはわかっていた。でも、触れられたくないという思いの方が強かった。
私は震える手で流星刀を取り出し、サンズに向けた。
ラッキーアイテム
赤色のソウル
今日の一言(だいたいネタ)
『幽霊っていると思う?』ナプスタ「あ…ボク…」
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真冬のハイビスカス - ※死んじゃう魔法使いアイリスちゃん*ボードクソさん» あ(察し)アイリス君な…ありがとうございます! (2022年2月26日 7時) (レス) id: 8fca6226df (このIDを非表示/違反報告)
※死んじゃう魔法使いアイリスちゃん*ボードクソ(プロフ) - わー!!すげー!文才力爆発してる!!!かっけぇええ!!!有名な小説家になるの期待 (2022年2月25日 20時) (レス) id: 518bed0004 (このIDを非表示/違反報告)
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