八方塞がり ページ31
『…でも、キンポウゲの毒を飲んだのだとしたら…』
そこで、私はくちごもる。
「だとしたら?」
恐る恐るそう聞くサンズに、私は小声で言う。
『…助けられないと思う。解毒薬も特にないから…』
そう、キンポウゲの毒を飲んだなら、呼吸不全に対する治療ぐらいしかできない。
…もし、キャラが死ぬつもりで大量の毒を飲んだなら、命を落とす可能性は、すごく高い。
『というか、博士もこのこと知ってたんでしょ?それで、見てみた時にはもう遅かった…んじゃないか?』
出来ることがあるなら先に博士がやってる。そう言うと、サンズはうなだれた。
…もどかしいな、知ってるのに何もできない。今子供の私たちが動いたって、迷惑になるだけだ。
私は、いつものように爪を噛んでしまう。
…欲求不満、だっけ?爪を噛む理由。
ま、他に特に理由ないか。美味くないし、硬いもんな。
よく止めようとは思うのだが、気付かないうちにまた噛んでしまっている。
…癖になってるなぁ…
他人事のようにそう思い、太陽のない空を見上げた。
物理的にも、精神的にも、八方塞がりだな。
茶化すように、そう考えた。
ラッキーアイテム
赤色のソウル
今日の一言(だいたいネタ)
『幽霊っていると思う?』ナプスタ「あ…ボク…」
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真冬のハイビスカス - ※死んじゃう魔法使いアイリスちゃん*ボードクソさん» あ(察し)アイリス君な…ありがとうございます! (2022年2月26日 7時) (レス) id: 8fca6226df (このIDを非表示/違反報告)
※死んじゃう魔法使いアイリスちゃん*ボードクソ(プロフ) - わー!!すげー!文才力爆発してる!!!かっけぇええ!!!有名な小説家になるの期待 (2022年2月25日 20時) (レス) id: 518bed0004 (このIDを非表示/違反報告)
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