【Undertale】元実験台はこの世界をぶち壊したいらしい (ページ24)

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隠し事ページ24

「…わお。随分暴力的だな。」

首にナイフを当てられてるっていうのに、サンズは落ち着いていた。

私がポケットに忍ばせておいたのは流星刀…隕石でできたナイフ。

このナイフは刃に不思議な模様ができるのが特徴だ。あと、切れ味がいい。

「そんなもん、どっから持ってきたんだ？」

そう聞くサンズに、『盗ってきた。』とだけ答える私。

『…お前が私の隠し事を知るには、まだ早い。せいぜい私を打ち負かすぐらいになってからだな…っ！？』

言い終わる前に、私は壁に叩きつけられていた。

壁ドン…なんて悠長なことは言ってられない。

サンズの目が青色に光っている。

「これなら教えてくれるよな？」

物凄い圧だ。有無を言わさないような。

…重力操作か？サンズはそう言う能力を持ってるのかも知れない。

…ああもう、こうなったらやけくそだ…！

右手に力を入れて上に振り上げる。私だけ重力が反転し天井に立っている状態になる。

サンズが怯んだ隙に今度は左手を振り上げ、サンズの体を浮かせた。

『…魔法が使えるのは、あんただけじゃない…』

切れた息でそう言うと、サンズは「重力反転と重力無視…？」と呟いた。

「…予想外だったな。」

これまた冷静にそう言うサンズ。

そう。私は重力無視…相手か自分を浮かせられる能力と、重力反転…相手か自分の重力を真逆にする能力を持っている。

実験のおかげ、とでも言おうか。

というか、無理矢理強化された私と互角とか化け物だろサンズ。魔法が使えることをサンズが知ってたら私負けてただろうし。

『…とにかく、あんたが私に勝たない限り、私のことは教えてやらない。』

サンズを放しそう言う。

「…お前がいつまでその秘密を守れるのか、見ものだな。」

生意気にもそう言うサンズ。

『…なんであんたは私の隠し事を知りたがるんだ？ヘンタイか？』

そう言うと、「さあな？」とはぐらかされてしまった。