【あんスタ】オタクですが何か？〜３〜

オタク度 １３８％ ページ38

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Aが笑顔で晃牙と話している姿を見て、安心感を覚えた。



直接顔は見てはいないものの、笑顔が戻ったことに喜んでいた俺は、その光景を不機嫌そうに見ている幼馴染に声を掛けた。



「凛月、不貞腐れんな」



「違うし……」



最近の凛月は、Aの事を異常に気にかけるようになっている。



気にかけるって言うより、Aが他の異性と接触するのを異常に気にしていて……。



Aを見る目はまるで……。



「ま〜くん、俺に何か言いたい事あるんでしょ？いいよ、言って」



「あー……怒らないでくれよ？



お前、Aの事好きなの？」



その瞬間、凛月の体がピクッと少しだけ跳ね上がった。



「そんなわけ……ないじゃん」



髪をかき上げ、ため息を付きながら言い放ったものの、顔は少しばかり赤くなっていた。



そっか……



(凛月にも、春が来たんだな)



謎の感動に浸っていると、横から鳴上が入ってきた。



その顔は、少し真剣さを帯びていた。



「凛月ちゃん、素直になりなさいな。じゃないと、Aちゃん他の子に取られちゃうわよォ？



今日の放課後だって、田邊クンとデートするらしいし」



「は？」



鳴上の言葉に呆気に取られた俺は、チラッと凛月を見る。



案の定、こいつは顔を嫌そうに顰めていた。

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