オタク度 135% ページ35
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いつの間にか寝ていて、起きた時には二時間目が終わる10分前くらいだった。
これから何をしようか考えていると、「失礼しま〜す」という気怠げな声の持ち主が、保健室に入ってきた。
「おぉ、朔間。またサボりかー?」
「貧血気味なんで、休ませて下さ〜い」
「ったく。一番奥以外使っていいぞ。俺、これから授業だから、ここ空けるからな」
「は〜い」
朔間凛月と入れ替わるように、佐賀美先生は保健室から出ていく。
少しの静寂の後、そいつの足音が私のベッドの前で止まった。
「A……いるんでしょ?」
「……うん」
「カーテン、開けちゃダメ?」
「ごめん、今はちょっと……」
「そっか」
そしてまた、沈黙が訪れる。
何となく気まずくて、内心焦っていると、また向こうから話しかけてきた。
「そう言えば今朝、ま〜くんがね」
何を言い出すかと思えば、こいつは衣更の話をしてきた。
朔間凛月が、自分から周りの人の話をするなんて珍しくて、その話に聞き入っていた。
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夏李 - とても面白かったです。! 続編楽しみにしてます! (2019年12月7日 16時) (レス) id: 663d9c3cae (このIDを非表示/違反報告)
凛緒(プロフ) - この作品大好きです!凄く胸にきました。続編が出来ることを楽しみにまっています! (2019年5月1日 16時) (レス) id: 49089506da (このIDを非表示/違反報告)
みかん中毒者 - 1~3全部見ました!!共感できるところもあって面白いです!頑張ってください!! (2018年1月24日 18時) (レス) id: eea0661623 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:水神友花 | 作成日時:2018年1月21日 17時