【あんスタ】オタクですが何か？〜３〜

オタク度 １０４％ ページ4

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推しキャラと話していると、頭部に痛みが走り、夢から現実に引き戻される。



「いつまで寝てんのぉ！？さっさと起きな！」



「痛っ！」



あぁ……私の至福のひとときがぁ……



現実は、こんなにも悲しいものなのか……



「うわっ、瀬名先輩……」



「うわって何？うわって言ったでしょ、あんた」



「痛たたた！ほっぺちゅねりゅのやめちぇくぢゃしゃい！」



この人、絶対【手加減】って言葉知らないわ！



女子の私にも、こんなに容赦ないなんて！



「目ぇ覚めたでしょ〜？何か、俺に言うことないわけぇ〜？」



「……おはようございます」



「はい、おはよぉ〜……って違うから！」



「冗談です。すいません、ありがとうございます。わざわざ、起こしに来てくれたんですよね」



ベッドから起き上がり、上靴を履いて立ち上がると、ドアまで向かう。



「あ、バッグ持ってない」



「それなら俺が持ってる」



「あ、すいません」



先輩が持っているバッグを受け取ろうとすると、逆に遠ざけられてしまった。



「これくらいどうってことないから……黙って甘えなよ、クソガキ」



(瀬名先輩がデレた……！？)



夏なのに、ゾワっと鳥肌か立った。

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