【あんスタ】オタクですが何か？〜３〜

オタク度 １０３％ ページ3

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「あーっ、あーっ！」



「うるさいのだよ、小娘！静かにしてくれないかね？」



『宗くん、ダメよそんなにツンケンしちゃ！Aちゃん、徹夜で眠いんだから仕方ないじゃない！』



(これが、夢ノ咲学院の闇か……)



斎宮先輩とマドモアゼルさんを見ながら、そんな事を考える。



「ごめんなぁ、Aちゃん。何にもお菓子出せへんで」



「いいよいいよ。突然なのに、お邪魔させてもらえただけでも有難いから」



静かな、手芸部の部室に影片と私の声だけか聞こえる。



手には、糸を通した針と衣装用の布地。



とあるユニットの次のライブ衣装の作成を、手芸部に手伝ってもらっていたのだ。



しかし、睡魔のせいで何回か歪んでしまったので修正を繰り返している。



くそっ、睡魔には勝てないって言うのか……！



「Aちゃん、やっぱり少し休み？眠いの我慢するのは、良くないで」



『そうよ、Aちゃん。保健室使わせてもらって、睡眠を取りなさい。その方がいいわ』



影片とマドモアゼルさんを見て、最後の確認のために斎宮先輩を見る。



「……ふん。勝手にしたらいい」



「ありがとうございます。では、お言葉に甘えて」



自分が使っていたものをサッと片付け、バッグを持ち立ち上がる。



「すいません。では、よろしくお願いします」



『気を付けてね』



「また明日な」



優しい手芸部の皆さんに見送られ、私は保健室に行き、プロデュースまでの時間寝かせてもらうことにした。

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