花 7 ページ9
恋羽side
来栖くんと(一方的に)話していると、ふわふわの髪をした長身のメガネさんがニコニコしながら来栖くんを見ていることに気付いた。
？「翔ちゃん人気者ですね〜」
翔「見てないで助けろ！てか離せってば〜！」
むぅ………。嫌がり方も可愛いけどそろそろ離そうかな。
恋羽「ふぅ………満足なり」
翔「はぁー、やっと離れた………」
んふふ、また後で抱きついちゃお！
？「こんばんは！僕は四ノ宮那月です。よろしくお願いしますね」
恋羽「こんばんは！私、神崎恋羽！よろしくね、四ノ宮さん♪」
那「那月でいいですよ」
ニコニコ。
何でだろう……お花が見えるよ……ほわ〜ってオーラを感じるよ。
恋羽「髪ふわふわ！アホ毛可愛い！撫でたい！」
那「いいですよ」
心の内を言ったら許可を頂いた。ということで、触りま〜す！
ふわ…………ふわふわふわふわふわふわ…。
極 楽 ！
好きだわこの感触。ふわふわ尊い。神に感謝。
恋羽「あのさ、私達アイドルになってってことで連れて来られたんだけど、具体的に何するの？」
翔「そりゃ歌ったりとかだろ。俺達は毎日いろいろなトレーニングをしてるぞ。発声練習やダンスレッスンとかな」
那「歌、得意ですか？」
恋羽「歌うことは好きだよ！あまり上手くはないけど……」
カラオケの点でお姉ちゃんに勝てたことないし。いつも惜しいんだよな〜。
那「聞きたいです！」
恋羽「えぇー！？でも上手くないし……」
翔「歌うことが好きな奴に下手はいないぜ。ちゃんと気持ちが込もってるからな！」
あう……良いこと言われた……！もー仕方ないな！歌うよ！がんばる！
恋羽「♪〜〜」
お母さんがよく歌ってくれた曲。お母さんは作詞作曲が出来て、家にあるピアノでオリジナル曲を作って歌ってくれた。
歌い終わると、辺りが静かになっていることに気付いた。え、ちょっと恥ずかしいんだけど！？
翔「……すげぇ」
知ってる！もう呆然とする下手さだよね！でも歌うのは好きなんだよごめんね！？
翔「すっげぇ上手いじゃん！驚いたぜ！」
那「僕もです！綺麗な高い声で感動しました！」
恋羽「えっ？えっ！？」
あれ？何か誉められてる！？何で！？何でぇ！？
？「イィィィィイエェェェエスッ！！！」
天井からあのサングラスを掛けた人が降りてきた。待ってどういうこと！？
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作者名：観月るう
| 作成日時：2017年11月29日 0時
