【うたプリ】StocK (ページ5)

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花 3 ページ5

Aside

視界が歪んでいる。

恋羽「A姉、起きた？」

恋羽とナオミが心配そうに私を覗いていた。その顔で気絶させられる前に何があったのかを思い出す。

A「2人とも無事か！？怪我は！？変なことされてないか！？」

思いっきり起き上がり2人の無事を確認する。

恋羽「大丈夫だよ。怪我もしてないし変なこともされてない。ね、ナオミ」

ナオミ「うん。車に乗って今目的地についたらしいよ。あの人達は車の外で待ってる」

A「そうか」

一先ず2人に何もなくて良かった。

恋羽「A姉、あの人たち別に悪い人じゃいないと思うよ」

恋羽は人のことをよく見れば考えてることを当てることができる。本人曰く、人を見てたら何となく分かっちゃう、とのことだ。

恋羽「車にいる間色々話したけど、誘拐しようとか傷つけてやろうとか思ってないと思う。本当にアイドルにさせるつもりっぽいよ」

全く、私達がアイドルとか何言ってんだか。

そこでコンコンと車の窓がノックされる。恋羽が車のドアを開ける。

月「起きたかしら？」

恋羽「はい」

月「よかった。じゃあ行きましょうか」

恋羽「分かりました」

何処かに行くらしい。多分目の前の学園内だろう。てかここ、あの早乙女学園じゃん！

ナオミ「恋羽姉が話をまとめてくれたんだ。今から事務所？に行くらしくて………」

A「そうか。怖かったろ。ありがとな」

ナオミは昔から怖いことが嫌いだ。お化けや怖そうな見た目の人、暴力など。話しただけでも泣いてしまう。そんなナオミがこんなアクシデントがあったのに泣かないわけないのだ。

ポンポンと頭を撫でるとみるみるうちに目に涙を溜める。泣いているナオミを恋羽と慰めながらこれからどうなるかを考えた。

私が、妹たちを守らなくては。