花 26 ページ28
ナオミside
恋羽姉がクイズ番組の撮影をしている頃、私とA姉はとあるアイドルグループに会うことになっていた。
月「ST☆RISHの良きライバルグループよ。顔見知りになった方がいいと思って。恋羽ちゃんも後で来ることになってるわ」
月宮さんが待ち合わせ先である部屋の扉を開けた。
月「お待たせ」
そこにいたのは6人の男の人達だった。あぅ……見られてる。知らない人、いっぱい………。
月「紹介するわね。HE★VENSよ」
HE★VENS?何処かで聞いたことがあるような…………?
A「ああ。恋羽が言ってたグループか」
そうだ。恋羽姉がST☆RISHについて調べているときに出てきたって言ってたグループだ。
?「俺の名は鳳瑛一!会えて嬉しいぞ、StocK!」
メガネをキラリと光らせたこの人は鳳さん。こんなに高笑いが似合う人、あんまりいないんじゃないかな……。
?「ああもう兄さん!いきなり言われたら驚いちゃうよ。初めまして、俺は鳳瑛二。よろしくお願いします」
慌てて挨拶をするのも鳳さん。さっきの鳳さんの弟みたいだ。
?「皇……綺羅だ」
皇さんの自己紹介はそれだけだった。私みたいな人見知りというよりは単に口数が少ない人なんだろう。
?「相変わらず喋らへんなぁ。俺は桐生院ヴァン言います。よろしゅうな」
桐生院さんはパチッとウインクをした。口調からして関西出身の人なのかな?
?「HE★VENS最強日向大和!誰も俺には届かねぇぜ!」
あ、私は察した。この人私が苦手とするタイプの人だ。あれ?日向って…………。
月「ええ。日向先生の弟よ」
本当に!?あの日向先生の弟!?ほえ〜……。
?「星の光に導かれ、そなた達の元へ降り立った。我の名は天草シオン」
天草さんは手を広げてそう言った。なんと言うか、個性の強い人達だ。
瑛一「あともう一人いるんだが、今ちょうど番組の撮影中でな。終わり次第来るように言ってある」
A「そうか。私達のメンバーも一人足りない。同じく撮影中なんだ。許してくれ」
A姉、どうしてそう簡単に話せるの!?
早く帰ってきて、恋羽姉。私ここで人見知りが原因で死にそうだよ。
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作者名:観月るう | 作成日時:2017年11月29日 0時