花 18 ページ20
Aside
教育係のアイドル達と一緒に行動して２週間がたった。私達は暇な時にダンスや発声練習などして着々とアイドルへの道を進んでいる。
A「え？ライブ………？」
そんな私達にベビューライブの話がきた。
月「そう！色んなアイドルが出る歌番組でライブよ！もちろんST☆RISHとQUARTET NIGHTも出るわ。その番組で、シャイニング事務所のニューアイドルグループとしてStocKを出したいって社長が言ってるんだけど、どうかしら？」
私は妹達と目を合わせた。
恋羽「私、出たい！楽しそう！」
A「あのなぁ恋羽、観客じゃなくて出演者側なの分かってるか？」
恋羽「もちろん分かってるよ！でも私、来栖くん達の笑顔見てたら早く歌って踊りたくて仕方ないもん！実力なんか足下にも及ばないけど、それでもやってみたい！」
キラキラした笑顔で恋羽は話す。私達姉妹の中で恋羽は誰よりもアイドルに向いているだろう。
ナオミ「……あの………私も」
驚いた。ナオミが自分からライブをしたいなんて言い出すとは。
ナオミ「寿さんが、何事も経験だよって言ってたから……私も、やってみようかなって」
月「本当に！？」
2人がやる気になってるのに、姉の私がやる気にならなくてどうする！それに音也も言っていた。何事も経験だ。
A「やります。ライブ、出ます！」
月「ありがとう！それじゃあこれから忙しくなるわよ！全部のレッスンの時間が倍になると思ってね！」
全「わお………」
そりゃもちろんベビューライブだもんな。完璧な形でステージにあがらないと自分も納得できないし、一瞬でもすごいと思ったお客さんに失礼だ。
恋羽「ライブってことは何かの曲を歌うってことだよね？」
月「もちろん！で、それなんだけど、この中で作詞か作曲できる人いる？」
全「え？？」
月「いや〜社長がね、曲も自分達で作った方がいいだろうって。無理ならそっち系統の人呼ぶけど、ライブまで１ヶ月以上あるから考えてみて」
月宮さんは腕時計を見て慌てて出ていった。
恋羽「作詞と………」
ナオミ「作曲を………」
A「自分達で………？」
部屋に取り残された私達姉妹は、お互い顔を見合わせた。
母さん、父さん。
早速前途単難な状況に陥っています。
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作者名：観月るう
| 作成日時：2017年11月29日 0時
