ジュンくんの愚痴を聞くだけの簡単なお仕事 ページ3
「あ、ジュンくんだ」
「うっす。お邪魔してます」
「……まって何で私の部屋にいるの」
「Aの母さんが入れたんすよぉ？」
「お母さん……！！！」
「幼なじみなんですからいいでしょ？」
「？？…私の周りの幼なじみより深いぞこの関係……」
「はいジュースどーぞ」
「どーも。わざわざ入れてきてくれたんすか？」
「優しいAちゃんに感謝しろ」
「はいはいどーも」
「……最近なんかあった？」
「……聞いてくださいよぉ〜、おひいさん……あぁ、俺の仕事上のパートナーなんですけどねぇ？」
「うん」
「その人がめちゃくちゃ自分勝手でーー」
「(これは長くなるな)」
「……っと、もうこんな時間か」
「ジュンくん送ってこうか？」
「いや、別に平気っすよ」
「でも私コンビニ寄りたかったし」
「は？もう日が暮れますけど」
「え、でもまだ夕方」
「そういうのいいんで。どこのコンビニっすか？一緒に行きますから」
「え、あの」
「わざわざまた家送ってもらっちゃって……」
「別にぃ。Aが事件にでもあったらオレが胸糞悪いっしょ？」
「んんん……ありがとう」
「そうそう。善意は素直に受け取る方が可愛げがありますよぉー」
「こっから寮まで帰るんでしょ？大丈夫？」
「んー。門限まではまだ時間ありますし多分大丈夫です。じゃ、また今度愚痴でも聞いてください」
「うん。気をつけてね。あ、そうそう、先月発売されたCDめちゃくちゃよかった」
「聞いてくれたんすか……？」
「うん」
「…素直に嬉しいっす。ありがとうございます。じゃあ、また」
ーーーー
恋愛感情はあってもなくてもよき。
これは短め。
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作者名：くるりんぱ | 作成日時：2018年3月18日 1時
