13.Hero ページ16
トド松side
ガチャリとドアの開く音がする。
頭には兄さんたちが思い浮かんだ。だけど、銃声の音がなりやまない。
「よお、松野ファミリーさん?」
聞いたことのない声がした、瞬時に振り返る。
ーーそこには、黒焼組のボスであろう男が立っていたのだ。
Aちゃんを見ると僕たちと会った時と同じ、いやそれ以上の顔面蒼白だった。それに、体は小刻みに震えているのが分かる。もちろん僕だってAちゃんと同じようなことになっているだろう。
「いやぁ、焦ったもんだよ。急いで制御室に向かったよ。ドアを開けたら、なんとそこには松野ファミリーの末っ子くんと、未成年の女の子がいるもんだ。だが、顔をみたには同じこと、殺すという一択だ。」
僕とAちゃんはこんな汚い男に殺される?そんなの嫌に決まってる。
『私は、あなたに殺されるつもりは一切ありません。』
後ろからAちゃんの声が聞こえた。その声は勇気と希望に満ち溢れた声だった。
「んな、とぼけたこと言ってんじゃねぇぞっ!!」
その声と同時に黒焼組のボスは銃を上げAちゃんを狙い撃つ。
僕は脳より体が先に動きみはくちゃんの前へ手を広げ立つ。
僕の左手が急に弾けるように痛くなる。あの男に撃たれた、そんなことはもう解りきっている。左手を見ると血がどろどろと溢れ出ていた。
『トド松さんっ!!』
Aちゃんが僕の名前を叫ぶ。
そうすると、Aちゃんはハッと何か思いつきガサガサと何かをしている。
「まぁまぁ御愁傷様だ、松野ファミリーの末っ子くん?」
遠くからあの男の暴言が聞こえる。だが、そんなこと聞いてられる状況じゃない。
・
・
すると、バァンッとドアが破られる音がする。
最後の力を振り絞りドアの方向を見る、すると。
ーーそこには僕の兄さん達が立っていた。
「本当のヒーローは遅れて登場ってな。お?よぉ、黒焼組のボスさん?」
ーーやっぱり僕の兄さんは最高の兄さんだ。
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
おそまつ兄さん本当にみんなのヒーローです。
14.Completion work→←12.The face of the boss
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橋本(プロフ) - 雪さん» ありがとうございます、気づかなかったです〜 (2018年12月27日 1時) (レス) id: cee43a9737 (このIDを非表示/違反報告)
雪(プロフ) - 31のチョロ松の台詞で、『みつかった?』と思われる台詞が『みたかった?』になっています。 (2018年12月26日 21時) (レス) id: e38acbcc92 (このIDを非表示/違反報告)
青柳(プロフ) - 遙世(はるかぜ)さん» 私もGoogle解釈に頼りっぱなしです…(笑)大した意味もないので流して読んじゃってください〜 (2017年10月3日 2時) (レス) id: e6bd26296f (このIDを非表示/違反報告)
遙世(はるかぜ) - タイトルが英語(多分)だから読めん (2017年10月1日 20時) (レス) id: 56d8891a90 (このIDを非表示/違反報告)
青柳ゆうひ(プロフ) - アオリさん» わわ、ありがとうございます〜 (2017年1月3日 8時) (レス) id: d8f83f5a09 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:橋本 | 作成日時:2016年9月26日 16時