検索窓
今日:5 hit、昨日:2 hit、合計:67,197 hit

13.Hero ページ16

トド松side

ガチャリとドアの開く音がする。

頭には兄さんたちが思い浮かんだ。だけど、銃声の音がなりやまない。

「よお、松野ファミリーさん?」

聞いたことのない声がした、瞬時に振り返る。

ーーそこには、黒焼組のボスであろう男が立っていたのだ。

Aちゃんを見ると僕たちと会った時と同じ、いやそれ以上の顔面蒼白だった。それに、体は小刻みに震えているのが分かる。もちろん僕だってAちゃんと同じようなことになっているだろう。

「いやぁ、焦ったもんだよ。急いで制御室に向かったよ。ドアを開けたら、なんとそこには松野ファミリーの末っ子くんと、未成年の女の子がいるもんだ。だが、顔をみたには同じこと、殺すという一択だ。」

僕とAちゃんはこんな汚い男に殺される?そんなの嫌に決まってる。

『私は、あなたに殺されるつもりは一切ありません。』

後ろからAちゃんの声が聞こえた。その声は勇気と希望に満ち溢れた声だった。

「んな、とぼけたこと言ってんじゃねぇぞっ!!」

その声と同時に黒焼組のボスは銃を上げAちゃんを狙い撃つ。

僕は脳より体が先に動きみはくちゃんの前へ手を広げ立つ。

僕の左手が急に弾けるように痛くなる。あの男に撃たれた、そんなことはもう解りきっている。左手を見ると血がどろどろと溢れ出ていた。

『トド松さんっ!!』

Aちゃんが僕の名前を叫ぶ。

そうすると、Aちゃんはハッと何か思いつきガサガサと何かをしている。

「まぁまぁ御愁傷様だ、松野ファミリーの末っ子くん?」

遠くからあの男の暴言が聞こえる。だが、そんなこと聞いてられる状況じゃない。





すると、バァンッとドアが破られる音がする。

最後の力を振り絞りドアの方向を見る、すると。

ーーそこには僕の兄さん達が立っていた。

「本当のヒーローは遅れて登場ってな。お?よぉ、黒焼組のボスさん?」

ーーやっぱり僕の兄さんは最高の兄さんだ。

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

おそまつ兄さん本当にみんなのヒーローです。

14.Completion work→←12.The face of the boss



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.7/10 (64 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
86人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

橋本(プロフ) - 雪さん» ありがとうございます、気づかなかったです〜 (2018年12月27日 1時) (レス) id: cee43a9737 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 31のチョロ松の台詞で、『みつかった?』と思われる台詞が『みたかった?』になっています。 (2018年12月26日 21時) (レス) id: e38acbcc92 (このIDを非表示/違反報告)
青柳(プロフ) - 遙世(はるかぜ)さん» 私もGoogle解釈に頼りっぱなしです…(笑)大した意味もないので流して読んじゃってください〜 (2017年10月3日 2時) (レス) id: e6bd26296f (このIDを非表示/違反報告)
遙世(はるかぜ) - タイトルが英語(多分)だから読めん (2017年10月1日 20時) (レス) id: 56d8891a90 (このIDを非表示/違反報告)
青柳ゆうひ(プロフ) - アオリさん» わわ、ありがとうございます〜 (2017年1月3日 8時) (レス) id: d8f83f5a09 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:橋本 | 作成日時:2016年9月26日 16時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。