【おそ松さん】あの日出会った【F6 チョロ松】

【番外編】第四幕 ページ15

『…はぁ』

どうしよう。ジュリエットやる事になったは良いものの(いや、よくないけど)、演技なんて私に出来る気がしない。
なんで、私になったのか友人に聞いたら


「え〜…だって、
あの中で一番良かったのAだったもん。
全員一致でAってすぐに決まったし。

ね、演技とかやったことあったの？」


だそうだ。

演技なんてやったことないわ！！
出来る気がしねぇわ！！
てか相手誰だよ！！
無理！！

っていうのが今の私の意見です、まる



『…はぁ』


本日何度目か分からないため息をつき図書室へ。
理由は台本でない本にも目を通したかったからだ。



「ため息をつくと幸せが逃げてしまいますよ」


『うぎゃぁ！』


ため息をついた直後、後ろから話しかけられた。
…なんて女の子らしくない悲鳴。
きっとジュリエットだったら「きゃあ！」
とかなんだろうな…なんて思考が巡る。

…いや、女の子らしくない悲鳴は後ろからいきなり話しかけて来たからだし。
そうだ。私に女子力がない訳ではない。
そうだ。うん。


『…後ろからいきなり話しかけないで下さいよ…
チョロ松さん…』


「すみません。そういえば、前にもこんなことありましたね」


…くつくつと笑うチョロ松さん。

くそッ！イケメンめ…

美形は何をしても映えるので困りものだ。




「今日は何を読まれるんですか？」


『えぇ…あぁ、ロミオとジュリエットを読もうかと…』


「そういえば、劇をやるんでしたね。
オーディションは意外に楽しかったので驚きましたよ。
ロミオ役は決まったのですが、内密にしておかなければならないんですよね。
…ジュリエット役は誰なのか楽しみです」


『ああ、チョロ松さんも強制オーディション参加でしたっけ。大変ですね、色々』


「いえ、劇がどうなるかなど考えれば楽しみですよ」



私は劇への不安一杯なので、彼のように笑う事が出来ない。

不安一杯の心を落ち着かせようと本に目を落とすが、また不安が募るだけだった。


ーー

早く劇やらせたいです ^p^

誕生日番外編も書く予定だったのですが、この番外編が思ったよりも長く続いてしまってるので書けそうもありません…

ごめんね！！別にお祝いしてないわけじゃないんだよ！！！

てなわけで、6つ子の皆さんお誕生日おめでとうございます。

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