39話 ページ40
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「……十四松まで、何」
突然、一松兄さんの纏う空気が変わった気がした。ピリリと冬の風が頬を刺す。
もう夕方なので、おれが走った道を夕日が真っ赤に染め上げる。
「い、一松」
チョロ松兄さんは戸惑いつつも一松兄さんを叱責。でも、目の前の四男の鋭い目線は変わらない。
「十四松。Aちゃんが、なに？」
「兄さん達。Aちゃんに、何か言ったでしょ」
理屈なんてわからない。でもどうしてか、この二人のうち一人、そうじゃない。Aちゃんを、決断させたのは。
おれの言葉に二人は顔を見合わせる。そしてついに、チョロ松兄さんも表情を鋭いものへと変えた。
「なに、十四松もおそ松兄さんみたいに何もわかってないの？」
「……」
「アイツ、どう考えても不幸因子だよ。ボク達やトト子ちゃんの近くにいると、幸せが逃げる。それは避けたいでしょ？」
ああ、そっか。
「それに、最近トト子ちゃん元気ない。絶対、Aちゃんに何かされたんだ」
チョロ松兄さんの声がどんどん冷たくなっていく。
「トト子ちゃんをいじめるなんて。許さない」
一松兄さんも、同様。
だから……、だからなのか。
「だから、出てけって。そう言ったの？」
二人は一瞬、目を見開いた。だがすぐに表情を元に戻して
「そうだよ」
チョロ松兄さんは何でもないよに、そう答えた。
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この前のあいつ(プロフ) - おみかんさん» 全部見てくださったのですか！嬉しいです！応援ありがとうございます！ (2016年3月24日 10時) (
レス) id: d7f15c5c72 (このIDを非表示/違反報告)
おみかん(プロフ) - こんにちは！作風すごく好きです。小説3つすべて拝見しました。とても素敵でどれも続きが楽しみです。応援してます。 (2016年3月22日 5時) (レス) id: 9b40e47e5e (このIDを非表示/違反報告)
この前のあいつ(プロフ) - 魔女？さん» わかりにくくてごめんなさい。主人公は栗毛の子なんです。プロローグは、妹のトト子ちゃんの方を先に書いたんです。本当に混乱させてしまってすみません。 (2016年3月9日 11時) (レス) id: 5a53ac0796 (このIDを非表示/違反報告)
魔女？ - 私が違ったら、すみません。 (2016年3月9日 11時) (レス) id: f29a288e89 (このIDを非表示/違反報告)
魔女？ - 主人公ちゃんは、黒髪ロングだったと思うんですが……？ (2016年3月9日 11時) (レス) id: f29a288e89 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：この前のあいつ | 作成日時：2016年1月23日 21時
