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2話 ページ3

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「う、」


窓から差し込む日差しで目を覚ます。時計を見やれば午前八時。二度寝って恐ろしい。


とりあえず上半身を起こし、今日は何をしようかと思案していると、コンコン、と控えめなノックの音。


私は素早く上げていた長い前髪を下ろして返事をすれば、


「お姉ちゃん」


おずおずと顔を出す我が双子の妹、トト子。


「どうかしましたか?」

「朝ごはん、できたって」

「わかりました。ありがとうございます」


長い前髪ごしにトト子を見つめる。やっぱり、可愛い。朝からでも完璧。さすが我が妹。


私が部屋を出ようとすれば、未だ扉の前から動こうとしないトト子。私は首を傾げる。


「何かまだ用があるのですか?無いのならさっさと出ていって欲しいんですけど」


冷たくあしらう。すると彼女の表情はみるみるうちに悲しげな表情へ。


私は、目を逸らす。


「お姉ちゃんあのね、トト子、今日おそ松くんたちを家に呼んだんだ」

「それが何か」

「だから、その時間にトト子の部屋に来て欲しいな、って。あ、あのね!トト子、みんなに大事な報告があって、」

「……申し訳ないんですけど。遠慮します。私抜きで楽しんでください」

「で、でも!お姉ちゃんにも聞いて欲しくて」

「それなら今、ここで言えばいいでしょう」


ほんの少し、涙を浮かべて。彼女は私に懇願する。悪いけど……


「できません」


その言葉だけ告げると、私はトト子の横をするりとすり抜け、下へ降りていった。


――ごめんね。


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この前のあいつ(プロフ) - おみかんさん» 全部見てくださったのですか!嬉しいです!応援ありがとうございます! (2016年3月24日 10時) (レス) id: d7f15c5c72 (このIDを非表示/違反報告)
おみかん(プロフ) - こんにちは!作風すごく好きです。小説3つすべて拝見しました。とても素敵でどれも続きが楽しみです。応援してます。 (2016年3月22日 5時) (レス) id: 9b40e47e5e (このIDを非表示/違反報告)
この前のあいつ(プロフ) - 魔女?さん» わかりにくくてごめんなさい。主人公は栗毛の子なんです。プロローグは、妹のトト子ちゃんの方を先に書いたんです。本当に混乱させてしまってすみません。 (2016年3月9日 11時) (レス) id: 5a53ac0796 (このIDを非表示/違反報告)
魔女? - 私が違ったら、すみません。 (2016年3月9日 11時) (レス) id: f29a288e89 (このIDを非表示/違反報告)
魔女? - 主人公ちゃんは、黒髪ロングだったと思うんですが……? (2016年3月9日 11時) (レス) id: f29a288e89 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:この前のあいつ | 作成日時:2016年1月23日 21時

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