『私』 【おそ松さん】

18話 ページ19

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河原についた私たち。



「連れてきたよー！！」



誰かに合図する十四松。視線の先には



「……」


ああ、もう、本当に最悪。


「え」

「十四松兄さん、どうして……」

「……」

「十四松！？」

「何をしてるんだ、お前」



口々に私がいることに対して文句を言う――六つ子。


「えー、だって、みんなでやきうした方が楽しいでしょ！」


何もわかっていないような笑顔で不平不満を言う兄弟達に言ってのける。馬鹿だね、十四松。



「で、トト子ちゃんは？」


首をかしげるトド松に対して


「トト子に貴方たちと野球なんてさせません」


突然口を開いた私に驚いたのか、全員の視線が私に集まる。


「なんでだ、A。どうしてトト子ちゃんに野球をさせないなんて言うんだ」


優しく諭すように、カラ松が私に尋ねる。でもその目は怒りの色を孕んでる。



「それは皆さんには関係ありません。とにかく、野球なんてさせません」


そんなの、当たり前だ。


小さい頃ならまだしも、もう君たち成人超えてるわけよ？そんな中女の子と野球？馬鹿なの？可愛いトト子の顔に傷がついたら私本気で自分を抑えられるかわからないからね。


「ボクらがトト子ちゃんと遊ぶんだよ？あんたに関係なくない？」


チョロ松は鋭い視線で私を射抜く。相当、怒ってるみたい。


「関係ありますよ。私、トト子の姉ですから」

「……何今更家族ぶってんの？」

「は？」


次は一松。


ポケットに手を突っ込み気だるげに話す。それでも私に向ける目は、チョロ松と同じ。



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