【えいがのおそ松さん】君の心に触れたくて【一松】

episode*13(一松side) ページ13

お互い気まずくなる場面も多々あったが、あの頃のように楽しく会話ができ、気づけばもうAのマンションの前。



「一人暮らししてんの？」

「うん、家からでも通えなくはないんだけど、職場に近いとこに住もうと思って！」

「ふぅん…社会人がんばってんだね」

「そういえば一松くんって今何してるの？」

「えっ同窓会の時にもう知ってるでしょ、おそ松兄さんにバラされたじゃん」

「そうなの？
あっ、私同窓会途中で抜けちゃったから…」

「え、そうだったんだ…

……俺は、高校卒業してからなーんもやってないよ、ただのクズなニート」



同窓会で知らなかったのであれば、嘘をつく事もできた。
でも、もうAに嘘はつきたくない。
どう思われようと、ありのままの俺を知って欲しかった。



「そうなんだ！
それって6人全員？親御さん大変じゃない？
あっでもそれはそれで楽しいかも！」



楽しそうに話すAに、驚きを通り越して呆れて笑ってしまう。



「ほんと、Aって変わんないね」

「それ褒めてる…？」

「褒めてる褒めてる」

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