【おそ松さん】松野さん家と私 3 (ページ39)

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□狙ってるページ39

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「井矢見さん、これ頼まれてた資料できました」

「…お前、最近仕事早くなってきたザンスね」

「え！ホントですか！？」

珍しくお褒めの言葉をもらって思わずガッツポーズ。「ま、井矢見先輩に鍛えられてますので」とドヤ顔すると「指導がいいってやつザンスね」とすっかり上機嫌だ。ちょろい。

「Aさん！」

「あ、バイトくんどうしたの？」

「明日の飲み会！来ますか？」

井矢見さんとバカなやり取りをしていると、バイトくんが私たちの元に嬉しそうにやってくる。

「飲み会？」と首をかしげる私にバイトくんは「言ってないんですかー？」と井矢見さんを横目で睨んだ。

「あー、平野、明日職場の飲み会があるけど来るザンスか」

「そんな急な！私聞いてませんでしたけど！」

「お前どうせ暇ザンショ」

「失礼な」

「Aさん、行きましょうよ」

失礼なことを言う井矢見さんにキレかけていると、バイトくんが「Aさんが居なきゃ楽しくないです！」とずいっと迫ってきた。

別に予定があるわけでもないので「うん、行く」と頷くと「わ！楽しみにしてます！」と嬉しそうに笑って去っていった。

「………なんでバイトくんあんなテンション高いんですか」

「バレンタイン前に彼女と別れてから、お前のこと狙ってるってもっぱらの噂ザンスよ。知らないザンスか」

「え」

バイトくんの楽しそうな後ろ姿を見送ると、井矢見さんのまさかの言葉にぎょっとして振り返る。

「なんですかそれ、知りません」と食いつくと「こんなののどこがいいのか、サッパリザンス」とぶった切られた。

確かに、バイトくんはクリスマスまで彼女とラブラブっぽかったけど、最近めっきり彼女の話も聞かなくなってるし…。

バレンタインにチョコレートあげた時もすごい喜ばれた。

「いや、私彼より年上、おばさんなんですけど」

「おばさんって年でもないザンショ。ここの職場の年齢層考えたらお前ぐらいしか相手もいないわけで」

「……えぇ」

頭をかく私に井矢見さんは興味ないといった感じで「ま、職場でいちゃいちゃしたら殺すザンス」と言い放つ。

「いや、付き合いませんし」

「へぇ。ミーは六つ子ニートと付き合うぐらいなら断然こっちだと思うザンス」

「いや、なんで松野さん達とバイトくんの選択肢しかないんですか」

「お前が選べるご身分じゃないザンス」

「口が減らねーな」

「はいクビ」

「勘弁してください！！」

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