【 おそ松さん 】チョロ松の奴、恋したらしーよ。【 チョロ松 】

10. いやいや別に、 ページ11

｢ … ｣







平日の真昼間








今日も、特にやることがないから

既に何回か読んだことのあるラノベを、部屋にあるソファの上で寝そべりながら読んでいる









いや、やることないってのは今だけね?
これからちゃんと働く予定だし、ホント今だけだから!!!







なんて、誰に言うでもない言い訳じみた言葉が脳内でぐるぐるする







それにしても。







｢ …来ない、なあ ｣









Aさん。









いつもだいたいこのくらいの時間には、僕のいるところにやってきては隣に居座る彼女だけど、

何故か、今日は来ない







僕が外にいようが家にいようが、構わずどこでも現れるのに。







今日はたまたま、家に誰もいないから
もし来たら、せっかくだし家にあげてあげようと思ってたんだけど







て、あれ









｢ いや何言っちゃってんの僕!?!? ｣







なんだよ

これじゃあまるで









｢ 僕が待ってるみたいじゃん ｣









別に、待ってなんかないし

てかむしろ来ない方が僕的には楽だし有難いことじゃん!!









毎日のように会いに来るから、僕まで感覚が麻痺しちゃったみたいだ









｢ はーっ
兄弟も居ないし、Aさんも来ないから今日はとことん羽伸ばせる!! ｣








誰もいない部屋に響く僕の声







んーっ、と背伸びをして
またラノベの続きを読み始める









｢ … ｣









…





……… 、









…今日は








バイトなのかな

それとも寝てんのかな









バイトなら、終わったら来る?


来るとしたら、夜か









…今日も、来るのかな









……。









｢ ……ああーーー!!! もう!!!
集中出来ねーー!! ｣









なんなんだよ、もう









本格的に、待ってんじゃんか、僕
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待ってなんか。

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