チビデカちゃんのDOUTEI喪失日記

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箱を開けると、取り扱い説明書なるものが一緒に入っていた。俺はこういうものは必ず隅から隅まで目を通すようにしている。

そうすれば間違えないし、うっかり間違えたとしても大事には至らないという事を知っているからだ。



俺は、箱からコン ドーム出し、説明書を広げた。


これが俺のヘルメット……いや、コン ドームか……。

これを購入しただけで、童貞喪失への一歩を踏み出した気がして身体が震えた。背筋から脳天へと緊張が走る。


俺はパンツを脱ぎ捨て全裸になると、一つづつ包装されている袋をひとつ手に取った。


なになに……まずは中身を端に寄せ、充分なスペースを作ってから切り離して中身を取り出す……か。なるほど、これなら中身が傷つくこともない。

封を切ると、中からピンク色の薄いコン ドームが顔を出した。触っただけで破けそうな程に薄い。



こっ、これが”うすピタ”……



し、しかし……被せるヘルメットがこんなに薄くて本当に大丈夫なんだろうか？こんなので事故った時の衝撃に堪えられるのか！？

って、ヘルメットじゃないだろ！しっかりしろよ俺！コン ドームに呑まれるな！ゴクリと唾液を飲み込む音がした。






裏表をよく確認して、先っぽを指の腹で摘まんで空気を抜いてから、先端に密着するように置く……か。

くっそー、汗で手がベトベトする。やっ、やばい、失敗してしまいそうだ。

ベッドの上で素っ裸で胡坐を書いている俺は、さっきから下の向き過ぎで、首が痛くなってきた。


ぷるぷると震える指でゴムを持つと、説明書と俺のオレを交互に見ながら進めていった。ゆっくりと、両手の指で根元に向かって転がしながら、根元まで被せると書いてある。



よし、こうか？



ん？



え？



えええええええええええっ！？









「ゆるゆる……」









思わず俺のオレを凝視し、呟いていた。


焦った俺は、目を血走らせながら箱をもう一度見つめた。


「サイズはＭ……だよな？」


自分では今まで、並み、いやそれ以上だと思っていたが、ポー○ビッツだってことなのか？

いや、署の研修旅行の時に里見のブツをジト目で確認した時、それほど俺と大差なかったはず……



それとも……


俺がそう思いたかっただけで、あれは俺の妄想だったってことなのか！？里見への対抗心が、俺の頭に誤った情報を植え付けたってことか……？



何だよっ、俺はこんなに(ピー音)だったのかよ！









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