マジで ページ20
オーライかと言われると正直良くわからない。もしかしたら何かのテレビのドッキリの可能性も否めない。
だけど、ついさっき妄想したよりもずっと驚きに満ちた現実が目の前にあって、それは信じられないような喜びをもたらしている。
受け取った紙袋を抱きしめて、彼女は笑みを返す。
「ありがとうございます。これ気に入ってたから本当に嬉しいです。ちょっと諦めてたから余計に」
「――‥‥」
ぽかんとした松本に首を捻る。何か変だっただろうかと思えと、今度はまた笑われた。
「ちょっとなに笑って」
「いや、おねーさんっていい人だと思って。だってそんなに気に入ってるのに見ず知らずの酔っ払いの首に巻けちゃうんでしょ、すごい」
「だって松本さん寒そうだったし、っていうかまぁ広い意味で見ず知らずでも無かったと言うか」
だってあなた、国民的アイドルグループ嵐の松本潤ですよ。知らないわけない。詳しいことは全く知らないけど。
「じゃあ――」
「？」
褒められたのか笑われたのか分からないからぶつぶつ呟くと、突然顔に影が落ちてくる。え、と顔を上げると想像以上目の前に端正な顔立ち。
「っ！」
息を呑む濃いめの美形に、思わず言葉を失う。
「今度あーゆー酔っ払い見つけたら他の人も呼んで対応して。それこそ俺で良かったと思うよ、マジで」
真剣な瞳にごくりと唾を飲む。
(は、迫力！ 睫毛ながっ！)
「心配かけさせないで、おねーさん」
「‥‥気を、付けます」
言われてみればその通りで、もしかしたらものすごく危ない人だった可能性もあるのだ。そこは素直に頷く。
けれど、松本に心配をかけさせないではどういう意味なのだろうか。
彼と今後連絡を取り合うお友達になるとかそんなドラマみたいなこと、彼女にはこれっぽっちも想像もつかない。
「ま、松本さんは次が無いようにしてください」
それでもなんだか悔しくて言い返せば「じゃあ次もおねーさんの近くで行き倒れるよ」と言われてしまい、彼女はとんでもなく負けた気分になる。
顔面王子様のくせに俺様なんだろうか、よくわからない。
でもよくわからないのは当たり前で、テレビに出ている顔が本当と言うわけでも無いだろう。日頃から彼らが出るバラエティを確認していたら違ったのかもしれないけれど。
「で、おねーさん話変わるんだけど」
「はい」
「これから俺にちょっと付き合ってもらっていい？」
「はい？？？」
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お塩(プロフ) - ひーちゃんさん» ひーちゃんさん、コメントありがとうございます！えっ、ヒーちゃんさんも夢落ち潤担さんですか！？そんな偶然があるとは驚き過ぎて笑ってます。続きは実はできてるので、修正しつつそのうちページ作りますね！ゆっくりお待ちください！ (2021年9月22日 15時) (
レス) id: bdf4956e41 (このIDを非表示/違反報告)
ひーちゃん(プロフ) - お塩さま、作品を楽しく拝見させて頂いております。夢堕ち潤担！私もです( ・∀・)ﾉ﹛ﾊｰｲ!何だか嬉しく思いました。続きも心待にしております。 (2021年9月22日 2時) (レス) @page28 id: af081d03e4 (このIDを非表示/違反報告)
お塩(プロフ) - ゆぃさんありがとうございますっ！私の中ではむしろ一番古い話なので不思議な気分です(笑)創作意欲ばっかり溢れて実際は空回りですよ‥‥ふへへ。いつもゆぃさんに励まされてます！ほんとにありがとうございますー！！ (2021年9月1日 12時) (レス) id: c86e5730cc (このIDを非表示/違反報告)
ゆぃ(プロフ) - - ここにきてまさかの新作とは！驚きです！！お塩さんの書きたい意欲が凄い♪無理しないでくださいね~ (2021年8月30日 14時) (レス) id: 7a81be16ec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：お塩
| 作成日時：2021年8月7日 1時
