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どれくらい経ったんだろう。
乾いた涙で頬がパリパリになっていた。
『ごめん、ありがとう二人とも』
五条「いいってことよ」
家入「ん」
五条「アイス溶けてんじゃね？」
『わっ』
容器がぐっしょり濡れて
柔らかくなってしまっている。
家入「また買えばいいでしょ」
『……じゃあ三人で行こ』
．
全く同じアイスを買い高専に戻る頃には
すっかり暗くなっていた。
コンクリートの階段の縁に並んで座る。
煙草の匂いが心地良い。
アイスを口に運ぶと、冷たさもすぐに消えてしまう。
切ない味がした。
傑だってあたりまえのように隣にいたはずなのに。
五条「おいA、そんなシケたツラしてんじゃねぇ」
『だって……』
呪術師という職業柄、
明日生きている保証なんてどこにも無い。
隣にいる仲間が明日
棺の中に入っているかもしれない。
……だから普通に生きてる人よりも
誰かの死を引きずらない。
__________そんなわけあるか。
私たちだって人間だ。
感情に支配される時だってある。
でも、これは例外だよ。
だって傑は今も何処かで生きている。
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作者名：塩風味 | 作成日時：2022年9月7日 22時
