くのはち ページ9
次の日、朝一番に入った連絡に、私は布団から引きはがされることになった。
いつもの団子屋に来い。
頭からのこんな端的な連絡により、まだ起床して間もない町へと繰り出す。
団子屋は朝から開店していて、表に出されている赤い椅子に腰をかけていれば、しばらくして背後に気配を感じた。
「久しぶりだな」
深く傘を被ったその人は、私に良く依頼を持ってくる依頼者だ。
名前は知らない。
「お久しぶりです」
私も傘を深くかぶって小声で返せば、その人はスッと紙を差し出した。
「帰ってきて間もないようだが依頼だ。今日までしかチャンスはない」
渡された紙を広げれば、そこには小さな文字の羅列。
それを理解するのにはかなり時間がかかってしまった。
「・・どういうこと？」
「フッ、その紙の通りだ」
「なんで私なの」
ギロリとそいつを睨み付ければ、そいつは口角をニヤリと上げた。
「アンタ、神威と良い仲らしいな」
「なんでそれを・・」
ぐっと押し黙れば、男は続ける。
「俺達ァ、あんたらに殺されたあの幕府のアホの直属の部下だ」
そこで納得した。
これは図られたのだと。
「依頼が受けられないってんなら・・アンタの大事なお仲間が死ぬことになるぜ。良い話だろう？ソレを殺すだけで仲間は助かって、全部チャラになるってこった」
――それとも、仲間を捨てて、愛しの団長様を取るってかァ？
殺意をこらえ、紙を握りしめた。
「誰が愛しの？・・受けてあげるわ。この依頼」
「そりゃそうだ。お前にとっては受けるしかねェ。・・それに、お前がうけなくたって奴は死ぬ。これは粋な計らいだぜ」
紙に書かれていた内容は
――春雨第七師団、団長神威の暗殺。
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神阿(プロフ) - shiyuさん» 楽しんでいただけたようでとっても嬉しいです！ありがとうございました！ (2016年7月31日 21時) (
レス) id: d25d67767d (このIDを非表示/違反報告)
shiyu(プロフ) - ダイヤモンド・プリンセスとこの作品を読ませていただきました！後評価もさせていただきました(^^) とってもとっても面白かったです…！！ (2016年7月31日 2時) (レス) id: aae2baa091 (このIDを非表示/違反報告)
真昼(プロフ) - はい！いいご返事期待してます！頑張って下さいね！p(^_^)q (2016年5月6日 22時) (レス) id: 193a3f96c8 (このIDを非表示/違反報告)
神阿(プロフ) - 真昼さん» 検討させていただきますね！ありがとうございます！ (2016年5月5日 22時) (レス) id: 3a209594c6 (このIDを非表示/違反報告)
真昼(プロフ) - 最終話？見ました！楽しかったです！その後が、気になります！続編書いて欲しいです！ (2016年5月3日 11時) (レス) id: 193a3f96c8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：神阿 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/kamiamatome/
作成日時：2016年4月18日 20時
